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Aの膝の上に頭を乗せて、
仰向けになる。
…
…
うむ。
これは、思ったより…ヤバイ。
柔らかいし、
なんかいい匂いするし、
それよりなにより。
サマーニットの胸の膨らみが
視界いっぱいに広がっているのは
どうしたらいいんでしょうか。
だんだん、自信がなくなってきた。
理性を保ち続ける自信が。
『よしよし、ぐぅたんは、天才だねー』
「ちょっと待って…そんな風に呼ばれたことないんだけど」
『そうなの?リクエスト承りますよー』
「…グク」
『グク?』
「あんたに、そう呼んで欲しい」
Aは、一瞬俺を見つめて黙ったけど、
『いいよ、グク』
そう言って笑って、
俺の髪を優しく梳かした。
『グクは、いい子ねー』
細い指に撫でられる感触と、
Aの体温。
それが心地よくて、
ゆっくりと目を閉じると、
今まで心の中に溜まってた、
ドロドロしたものが、どんどん、
溶けてなくなってくような気がした。
あったかい。
人肌って、こんなに気持ち良かったんだな。
なんで、今まで忘れてたんだろう。
女と触れ合ったことなんて、何度もあるのに。
『グクは、本当にすごいデザイナーさんだよ。色使いとか…すごく綺麗だし、デザインも、なんか、尋常じゃないし』
「…」
『あと、抽象画も。ほら、よくわかんないけど、ザーッて塗られてて、なんてゆうか、大胆だったし。とにかくもう、まるっと…すごいねぇー』
「あのさ、語彙力ないなら、やろうって言わないでくんない?」
忘れてた。
コイツ、バカだった。
『ごめんてー。なんか、意外と難しいや』
でも、
俺のために、一生懸命なにかしようって
考えてくれたことが嬉しくて。
どうしようもなく愛しくて。
『なんか別の作戦考えとくねー!』
ケラケラ笑うAの手を右手で掴んで、
左手は顎に添えて、
親指で、そっと唇をなぞった。
「足りない」
『へ?』
わざと上目遣いで、Aを見つめる。
Aは、ぶわっと耳まで赤くなって、
視線を泳がせてる。
「A。足りない、もっとちょうだい」
『あ…、え…、なに…を?』
「俺のこと、好きって言って?」
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オサナイ(プロフ) - namiの部屋さん» namiの部屋様、嬉しいコメントありがとうございます^_^サディスティックなグクちゃんもいいですよね♡わかりみが深すぎますw (2022年9月24日 21時) (レス) id: 5bc8bd2025 (このIDを非表示/違反報告)
namiの部屋(プロフ) - まだ読んでる途中なんですけど我慢できずにコメントさせていただきました!何年もうらつく愛読してますが久しぶりに私のドストライクの小説と出会えました!!このドSグクのキャラ最高です大好きです!引き続き楽しく読ませていただきます!更新頑張ってください! (2022年9月24日 14時) (レス) @page13 id: bde19c8f5c (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - ukさん» uk様、勿体ないお言葉ありがとうございます;勿体なさすぎて焦りますwこれからも悶絶していただけるようにw、頑張って更新しますー! (2022年9月3日 11時) (レス) id: 507e311f10 (このIDを非表示/違反報告)
uk(プロフ) - て、天才なのでしょうかと何度も思いました。オサナイ様の書くグクが可愛くてかっこよくて何度悶絶したか…。続きを読むのを楽しみにしてます。 (2022年8月31日 18時) (レス) @page50 id: 1deb3068ed (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - せなさん» せな様、感想ありがとうございます♡勿体ないお言葉でございますッ。グクテテ、バチバチしてますね笑 たくさんたくさんバチバチします、これからもきっと笑 (2022年8月30日 19時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オサナイ | 作成日時:2022年8月11日 19時