最低な同居人【JK】

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『意味が分からない、なんでそんなこと言われなきゃなんないの?』




まぁ言動が意味不明なのはいつものことだとしても、何やらいつも以上に不機嫌ときた。






私が邪魔しちゃったから?






いやいや、だったら、せめて自分の部屋でやってよ。







しかもビッチ呼ばわりまでされてさ。







怒りたいのはこっちだっつの!






「いつまでそこで見てるつもり?あ、なんなら混ぜてやろうか?」






『本当に最低』





私を無視して、続きをしようと女の人を抱き寄せたジョングク。






『分かった、お望み通り出ていきますよ!』






バッグをひっつかんで、そのまま部屋を出た。






背後から聞こえてきた舌打ちは、ジョングクなのか、彼女なのか分からないけど。





エントランスを抜けて、ひとまず駅の方に戻った。




怒りに任せて走って来たのは良いけど…これからどうしよう。





泊めてもらえるような友達もまだいないし、テヒョンは潰れてるし、ジミンは彼女いるし…。







ホテルに泊まるとしても、昨日と同じ服だとおかしいよね。







うーん。





ルームシェアってやっぱり難しいのかな。






ジョングクも、少しは仲良くなれたのかと思ってたのに、急にあんな冷たい目で見てきてさ。





訳がわからない。









行き場なくウロウロしていると、スマホが震えた。






画面にはジミンの名前が光ってる。








《A、大丈夫?無事に家に帰れたの?》









『あ、うん。大丈夫だよ』









《待って、今まだ外なの?》









『あ、えっと。家には帰れたんだけど…まだ飲みたりなくてコンビニ行こうかなって』









《酒豪ー!明日も仕事なんだからほどほどにしなきゃだめだよ?》









『えへへ、そうだよね。分かってるよー』







《あと、こんな時間に女のコ一人で出歩いちゃ駄目だからね?それにその辺、ちょっと駅から離れると真っ暗でしょ?》








ああ。



かたやこの時間に追い出す奴もいれば、心配してくれる人もいるんだなぁ。



ジミンの優しさが胸に滲みて泣きそうになる。









『ジミン、ありがと』










《なに急に改まって。早く帰んなよ?》










『うん、じゃあね』






早く帰りたいのは山々なんだけどね、とため息をついて電話を切った。






どこかにネカフェがあるだろうか。








最悪、カラオケで横になるか。

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