最低な同居人【JK】

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『ちょっとテヒョン!ちゃんと前見て!重いって!』







「だってー!ほら、改札んとこ、あの黒いシャツのイケメンが…」







『はいはい、テヒョンよりイケメンなんてそうそういないからッ!』








「え、そぅお?そうかなぁー!」








『そうだよ!だから言うこと聞いて!あ、る、い、てッ!』







まさかこんな目に合うとは…。





なかなか言うことを聞かないテヒョンを引きずりながらなんとか家に送り届けて、腰を叩きながら家路を急いだ。





スマホを見るともう23時。






うわ。





駅についてから1時間もテヒョンを担いで歩いてたんだ。





なんでタクシーに放り込まなかったんだろう。





とりあえずシャワー浴びて早く寝ないと…入社二日目で遅刻なんてあり得ない。






だけど。






『え…』






家についてドアを開けると、きちんと揃えられたネイビーのハイヒールが見えて、一気に緊張した。






まさかジョングク、彼女がいたの?






それなのに私とルームシェアなんかして大丈夫なんだろうか。








どうしよう、これから修羅場になったら…。







いや、待って。






そもそもルームシェアを提案してきたのは向こうだし。







しかもこんな防音も何もない部屋に彼女連れ込まれたらこっちが困るよね?





異性を連れ込むのはナシって、ちゃんと伝えておかなきゃ。




こんなこと月に何回もあったら、たまったもんじゃない。






ひとまず今回はバレないように帰宅しようと音を立てないようにそっとパンプスを脱いで自分の部屋に戻ろうとしたけど、






『げ』







なぜかリビングのソファーに、綺麗な女の人とジョングクが座っていて…






いや、座るというか、寝転がるジョングクの上に女の人が跨っていて、






服は着てるとはいえ、今にもコトが始まりそうな雰囲気をプンプンに醸し出しているから、私は固まってしまった。









『ちょっと…そういうことは共用部じゃなくて自分の部屋でやってよ!』








私がそう言うと、ジョングクの首に顔をうずめていた女の人が起き上がって、







「誰、この子」






って不機嫌さをMAXに出してきた。






邪魔して申し訳無いけどもっ。





さすがにコレはないでしょ、ジョングク。







「見たくないなら出ていけば?それか部屋で聞いとく?」









『聞くわけないでしょ!変態!』








「自分だってビッチのくせに」







『は?』

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