黄色い光

28.殺らなきゃ勝てない ページ30

「肝心のミナミ先生は何処だべ？」
「標的が居なきゃ、ね」
「へへーん！俺に任せろって」
「は？」
「俺は木ノ葉でも有名な守山一族なんだぜ？」
「どこそれ？」
「守山一族は代々結界忍術を得意とする一族なんだよ」
「……ふぅん…結界忍術ねぇ」

流石上忍隠れるの上手いなぁ
探すの面倒だから印を結ぼうとしたらイブキくんがﾄﾞﾔｧと張り切っていた
結界忍術の一族だがなんだかしらないけど

「そんならさっさと探知結界張って炙り出せ！」
「か簡単に言うなよ！探知結界ってチャクラ結構使うんだからなっ！」

知ってますが、それが？
ブーブー文句言いながらチャクラを練るイブキくんは置いといて

「本当に大丈夫？」
「へーき！こんな所で躓いてらんないし」
「西条さんは強いなぁ」

心配してくれるのは嫌じゃない
それにミナトが火影になるって言ったんだ
それを越えるのが私
だからこんな所じゃ躓けない
もっと上に行くんだ
苦笑いしながら少し悲しそうな表情を浮かべたツナギくん

「…ツナギくんは何が得意なの？」
「んー罠とか結構好きだけど幻術も少しできるよ」
「へぇ！私幻術あんま得意じゃないから今度教えてよ」
「僕でよかったらいつでも」
「そこ和むな！」

チャクラを練り終わったイブキくんが割って入ってきた
意外と寂しがり屋なのか？

「さっさと見つけてよー」
「今集中してるんだから話しかけんなって！」
「結界忍術を得意とする守山一族さんまだですかー？」
「さっきからなんだよ！話しかけんなっ！！」

え？こんなに遅いものなの？
名門一族だからさぞ早いと思っていたが此処までとは

「仕方がない」

印を結んで
集中

「いた…ツナギくん私が誘き出して合図するから」
「りょーかい！気を付けてね」
「ん！」
「ってまだ見つけてねぇのに勝手に動くなよっ！」

ムシムシ
チャクラ温存の為にイブキくんに頼ったが此処まで遅いと時間が勿体ない
同じ結界忍術使うと言ってもあそこまで不甲斐ないと情けないよ

ｶﾞｻｯ

「みぃーつけた」
「何か作戦会議してたみたいけど決まったのか？」
「はい…」

「殺らなきゃ勝てないんで」

勢いよくクナイを先生に向け振り落とす
先生はそれをかわして逃げた
予想通り
わざと作戦に乗ってくれるのかな？
先生を追い掛け見晴らしのいい場所まで連れてこられた
なんて言いたくない

「ココならどんな作戦でも対応出来るぞ！さぁ来い！」

無駄に熱血なのか、馬鹿にしてるのか
どちらにせよ

「此処で仕留める！！」

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