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49 【赫巫女事件】 ページ14

赫巫女事変とも呼ぶ。
また、その外観から、「美しく恐ろしい銀世界事変」と称する者もいる。
約430年前に起きた、悍ましい出来事だ。
あまりにも悍ましい為、それはもはや他の世界(いわゆるパラレルワールド)で起きた出来事、この世界では起きていない出来事として扱われる事もある。
それも仕方なく、その事件に関わった者は既に誰も存在していない。証拠すら残っていない。
ある物書きが気まぐれに書いた話という説もある程なので、信憑性はあまり高くない。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

昔々、ある所に小さな国が存在した。とても小さい国だったが、とても綺麗な国だった。

家々の壁や床、屋根、窓は綺麗に磨かれていてピカピカと輝いていた。
道にはゴミ一つ落ちておらず、いつも綺麗に整えられている。

暖かい気候で、いつでも美しい花が咲き乱れていた。

そんな、「美しさ」を具現化したような国の中でも、とりわけ美しかったのは神殿だった。
敬虔な信徒が多い国、神に祈りを捧げる神殿は最も美しくなるように造られていた。

柱は磨き抜いた水晶で作られており、陽の光に当たるとキラキラと輝いた。
ステンドグラスは花から採れる天然の色素で色付けられた硝子を使っており、民に癒しを与えた。

そして、その神殿には神に仕える巫女が沢山居た。
神に仕える巫女は丁寧に扱われ、民からは「巫女様」と呼ばれていた。

その中でも、とても綺麗な巫女が居た。
肌と髪の毛は雪の様に白く、ステンドグラスのように輝く蒼と翠の美しい瞳を持っていた。

性格が良く、他の巫女に比べて魔力も多く、優れた神聖魔法の使い手だった。
その巫女は民から「姫巫女」と呼ばれ慕われていた。他の巫女や神官からの信頼もあつかった。


ある日、彼女は旅人を保護した。
その旅人は名前を名乗ろうとせず、姫巫女以外とは言葉を交わそうともしなかった。

その旅人と出会ってから、彼女はそれまで以上に幸せそうにしていたそうだ。
性別も同じで外見が似ているということで、とても仲良くしていた。

旅人と出会ってから数ヶ月。

それまでの幸せそうな様子とは打って変わって、姫巫女は苦しそうな、哀しそうな表情をする事が増えた。
時には涙を流す事もあった。

そんな日々が続き、姫巫女は自室にこもりがちになった。
理由を聞こうと他の巫女や神官が旅人を探しても、旅人は見つからない。まるで最初からいなかったかのように生活の跡が消えていたのだ。

そしてある日、事件は起きる。

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霧雪@誤字王女(プロフ) - (。∀°)さん» ありがとうございます!更新頑張ります・・・! (2019年4月2日 8時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
(。∀°) - 更新頑張ってください! ふぁいとです (2019年4月2日 8時) (レス) id: f5f2476ed5 (このIDを非表示/違反報告)
霧雪@誤字王女(プロフ) - ブラピさん» ありがとうございます、とても嬉しいです!ゆっくりめな更新ですが頑張らせていただきます! (2019年1月15日 18時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白いです!更新頑張って下さい! (2019年1月15日 1時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
霧雪@誤字王女@怠惰の眠り(プロフ) - 彩菜さん» 一応人型になれますよ〜 (2018年11月24日 7時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霧雪 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a0dca1215a10/  
作成日時:2018年11月23日 20時

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