検索窓
今日:14 hit、昨日:6 hit、合計:10,087 hit

4 ページ4











五条のワガママは地雷を踏むと加速しやすい。それは何も私だけが知る秘密ではなく、むしろ高専関係者なら誰でも知ってる、知っていなくてはならない情報だ。
そして五条のタチの悪いところは、そのワガママに誰も口が出せないことを、自覚しているところ。
こうなってしまえばとにかく私は、聞き手に回るしかないのだ。


「大体さあ、いい加減僕を安心させてあげようって気概はないワケ?
彼氏がこんだけ好きって言ってんのにお前は呑気に“仕事が〜”とかほざきやがって。
こっちだって!仕事は!あんだよ!
そんな中会いたい一心でお前んとこまで来て、そしたら満足気に生活してるしさ。部屋ん中も特に散らかってる感じがないし…それって1人で生活出来てますアピール?うっっっざ、知るかよそんなこと」

「うーん、ウンウン、そうだね。そんなつもりはなかったよ。でも五条は不安だったよね」

「ほんっとだよ。せめて今日起きた時も僕と暮らせるって分かったなら咽び泣くぐらいしろ。喜べ男誑し」

「そうだねえ、ごめんねえ、戸惑いが勝っちゃっただけなんだよ。でもまだ心の準備が出来てなくてさ」

「マジで仕事と僕、どっちが大事なの???返答によっては僕、お前の職場ぶっ飛ばすから、茈で」

「やめてぇ〜〜〜?」


まずいな、今日はいつにも増してヘラり具合が凄まじい。これがツインテの地雷系女子なら私にも勝ち目があるんだけど、相手は人類最強☆現代最強☆卍の五条悟だからなあ。流石に五条家秘伝の術を軽率に使うのは辞めてほしい。というか秘伝なのに私が知ってんのウケる。お前はもっと秘密を守れ。


「てか僕達付き合ってるんだよね?まだ付き合う前の高専時代の方が会えてるんだけど?どういうこと?意味わっかんね。」

「そだねぇ。意味わっかんないね」

「おい、聞いてねぇだろ」

「聞いてるってば」

「…マジでさあ〜〜〜」


五条はその一言を境に、私の首元に頭をうずめた。
そのまま額をグリグリと押し付けるようにして私に訴えかけるが、ちょっと痛いのでやめてほしい。

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
189人がお気に入り
設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作者(プロフ) - ぽぽさん» ありがとうございます🙇‍♀️今作品でもコメント頂けてとても光栄です😭これからも応援よろしくお願いします☺️ (3月18日 18時) (レス) id: b4c68f46cc (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - メルさん» ありがとうございます🥰まじで嬉しいです✨️せっかくだから書いてみようかなと思えました!☺️ (3月18日 18時) (レス) id: b4c68f46cc (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - めんどくさいおじさんの五条先生も好きですが、メンヘラの五条さんも思わず想像ができてしまいました笑テンポの良い作品で本当に作者様の作品はハズレがなくて私の心にどんぴしゃです; ; (3月10日 22時) (レス) @page4 id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
メル(プロフ) - まじで好きっす (3月8日 18時) (レス) id: 1ce28027fc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:作者 | 作成日時:2024年2月29日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。