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「ごめんね愚痴っちゃって」
「元はと言えば私が聞き出したからな。ありがと話してくれて」
「気が楽になりました!あと、明日早いからもう寝ようかな」
「ん、了解。おやすみ〜」
「おやすみ〜!」
すっきりさっぱり終わる通話。
スマホは机に置いたまま、私は五条に来る前に急いで例のものを押し込んだクローゼットを恐る恐る開けた。
すると、雪崩てくる大量の紙。
「あちゃー、片付け大変だ」
それは手紙だった。五条家から私に向けられた、呪いも込められていない手紙。なぜなら、五条にバレてしまうから。
1枚をペラリと手に取り、中を見る。そこには長々とした文章が。これを超簡単に要約すると、“悟様と別れろ”になる。
私はここ数年。五条家から“五条悟と縁を切るように”という圧をこの手紙でかけられていた。なんなら最近は、急に家庭訪問までされる。
内容はかなり酷いものだった。別れなければそれ相応の、つまり私の家族を殺すだの、そういう脅しが後を絶たない。
しかし五条家は実力行使に移らなかった。なぜなら当主からの仕返しが怖いから。
別れろと言ってくる五条家と、結婚しようと言ってくる五条との、板挟み状態。
「結婚したくないのは、こういうとこなんだよなぁ」
この手紙の件が五条にバレたら、間違いなく五条は実家に報復するだろう。そういう決断は普段の私よりよっぽど早い。そうして邪魔な人間、自分の人生の障害となるものはササッと片付けて、自分好みの環境を作り上げる。
そういうところが、五条に対しての後ろめたい気持ちを生み出しているのだ。
別に悪いとは言っていない。ただ、考えさせてほしい。自分以外の大切な人が、一切の闇に触れず生きていくために。
「…ねむ、早く片付けよ」
うーんと背伸びをして、仕方なく私は、手紙の処理に取り掛かるのだった。
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作者(プロフ) - ぽぽさん» ありがとうございます🙇♀️今作品でもコメント頂けてとても光栄です😭これからも応援よろしくお願いします☺️ (3月18日 18時) (レス) id: b4c68f46cc (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - メルさん» ありがとうございます🥰まじで嬉しいです✨️せっかくだから書いてみようかなと思えました!☺️ (3月18日 18時) (レス) id: b4c68f46cc (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - めんどくさいおじさんの五条先生も好きですが、メンヘラの五条さんも思わず想像ができてしまいました笑テンポの良い作品で本当に作者様の作品はハズレがなくて私の心にどんぴしゃです; ; (3月10日 22時) (レス) @page4 id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
メル(プロフ) - まじで好きっす (3月8日 18時) (レス) id: 1ce28027fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2024年2月29日 1時