階級・甲の癸さん拾伍

646話 ページ2

『確か行くのは…南南東でしたっけ？』



伊黒「違う、北北西だ。」



『アレ…北北西ってあっち？』



冨岡「…此方だ。」



『…あれ？？』



不死川「……………いや緊張感ねェなァお前は！！」



『待って頭掴んで引き摺らないで！？！？』



いつものペースで行こうとしていたら、そのペースがおかしいと思ったのか不死川さんに頭をがっと掴まれる。



そしてそのまま北北西と思われる方へと引き摺っていく。



宇髄「随分派手に怒られてんじゃねぇか。」



『何笑ってんだよあんた、てかこんな総動員で大勢で歩いてたらここに居ますよっていうの示してる気がするんですよね、特にあんたは目立つ。』



宇髄「自覚はあるけどな？」



『あるんかい。』



我妻「この人達ほんとに今からヤバイ奴らと戦いに行くのかな。」



桜花「緊張感なさすぎて違う気がしてくるよね。」



『やだやだやだやだお腹空いた動きたくないいいいいいい！！』



不死川「駄々こねてんじゃねェよ！！」



時透「ねぇ癸、あの雲なんて名前だったっけ…？」



『えっ、あの雲…えー、何だっけ…んー？？』



不死川「…おいこら癸ォ…」



『今の僕悪くないですよね！？あれ！？』



竈門「まあまあ…」



胡蝶「これから鬼と戦うというのに人同士で喧嘩してどうするんですか？」



『いやほんとそれね。』



甘露寺「仲良さそうで何よりだわ！」



『仲良さそうってなんだろうか(真顔)』

647話→←作者より※注意※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す