163話 ページ19
『口説き文句ですか？？』
ジェイド「同性にそう言った感情は抱きませんよ」
『ああそうですか…じゃあどう言う意味で言ったか教えて頂いても？』
いや申し訳ないな、僕って実は女なんだ…知ってる人とか極僅かなんだけど。
目の前の居る推しに口説き文句のようなことを言われて、普通で居られる人が居るのなら会ってみたいものである。
何せ推しはイケメンだ、普通にきゅんと来ないはずがない。
そう言う意味じゃないのは分かっているため気にしないで済んではいるが。
ジェイド「覚えていませんか？あなたが一度呼び出され、その時にネーロさんがあなたを助けたことを」
『覚えてますよ、入学直後のことでしたし。…あれ、何故知って…？』
ジェイド「あなたに絡んだのはオクタヴィネルの寮生だったので」
ああ、なるほど。
オクタヴィネルの寮生のことだったから知っていたと。
ジェイド「元々、彼らに余計なことを吹き込んだのは僕ですから」
『凄い事実を知ってしまって驚いているんですが、それってつまりどう言うことです？』
ジェイド「そのままですよ。あなた、魔法が使えないでしょう？」
…ああそう言えば、そんな感じに絡まれたような気がする。
それをネーロが助けてくれて、それ以来ネーロが魔法を使えるように見せてくれているんだ。
…なんて面倒臭い人に知られてしまっているのだろう。
『…ちなみにそれ、お宅の寮長と双子には？』
ジェイド「言っていませんよ」
『意外ですね』
まあ、伝えられていないのならまだ良かったのかもしれない。
いや良くはないな、知られているだけで面倒臭い…特に対価を求めるオクタヴィネルの副寮長とか…頭が痛い。
ジェイド「随分とあっさり認めるんですね」
『別に…』
ジェイド「学園長などに話してしまうと言うことは考えないんですか？そうしたら、もうこの学園には居られませんよ」
『…良いんじゃないですか？』
バイパーさんにも話したが、別に僕はどうしてもこの学園に居たいわけではない。
其処まで自分に興味があるわけでもないし、なるようにしかならないから。
ジェイド「…この学園に愛着はないと？」
『うーん、ネーロとかヴェレーノとかオーロくんには愛着ありますけどね』
ジェイド「僕達にはないんですね？寂しいです」
『軽く脅しにかかってる人がよく言いますよねぇ』
愛着なんて、持ってはいけないでしょう。
持った所で、ずっと一緒に居られるわけじゃないのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1073人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真冬 - 続き待ってます！！ (2023年2月11日 20時) (
レス) @page30 id: df27f919ce (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 善逸かっこいいとこなのに…この小説面白いのにぃ！！！更新待ってます！！ (2022年6月5日 14時) (レス) @page30 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬 華怜(プロフ) - 元々ツイステと鬼滅のクロスオーバーは好きですが、この作品は特に大好きです！！更新停止になってしばらく経ちますが、何度も読みに来てしまいます笑 都合はあるかも思いますが、いつか更新していただけたら嬉しいです。待ってます！ (2021年8月30日 10時) (レス) id: c829cd7d6a (このIDを非表示/違反報告)
ナム - フロイドさんよぉあんた気づいてんじゃないのか…？女だってこと (2021年8月22日 22時) (レス) id: 9ed70eacbe (このIDを非表示/違反報告)
ぴおり(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気に最後まで読んじゃいました！あまり好きではない顔文字も使ってないし、分かりやすい話だし、とにかく凄く読んでいて楽しかったので、頑張ってください！！ (2021年1月17日 22時) (レス) id: 746032848f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
