階級・甲の癸さん拾弐

547話 ページ40

『…お師匠様、そろそろ離れてくれませんか。』



何があったかと言いますと。



あれからずっと心配なのかは知らないけど僕を抱きしめて離さない。



ご飯食べようとしていても、僕を膝の上に座らせて後ろから抱き締めているから食べづらいのなんのって。



そして(無駄に)イケメンだから僕の心臓バックバク。



胡蝶「何があったかは知りませんが、それでは癸さんが困ってしまいますよ？」



冨岡「…壊れないから大丈夫だ。」



胡蝶「何を言っているんですか？」



…あー、子ども化してる時に余り近付いてこなかったのって僕が壊れるんじゃないかって思ったからなのね。



小さいから、少しでも何かをしただけで壊れちゃうとか思ってそう。



そんなやわじゃないんですけどね。



累「ねぇ、邪魔、A返してくれる。」



冨岡「お前のではない…。」



累「でもお前のでもない。」



『誰のでもないです強いて言うならおうちゃんの。』



桜花「可愛いかよ。」



いやだって…おうちゃんだし(？)



『お師匠様、食べづらいです。』



冨岡「…食べさせるか？」



『違うそうじゃない。』



累「邪魔って言ってるの、分かりなよ。」



冨岡「………」



『そんな落ち込まないでくださいよ！？

分かりましたあと少しだけ良いですから落ち込まないでお師匠様！！』



桜花「いやA、冨岡さんに甘すぎ。」



つくづくお師匠様に甘いなと自覚したお昼でした(頭抱え)

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