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545話 伊黒side ページ38

『離して、ください……小芭内さん…』



…煽っているのか?



何故今この状況で名前を呼ぶ?



危機感がないのか?



警戒心がないのか?



それとも俺が相手だから油断でもしているのか?



…それならば腹が立つな。



そう思い、腰に腕を回したまま後頭部に置いてある手に力を入れ、さっきよりも至近距離に顔を持ってこさせる。



少しでも力を抜けば落ちて来るだろうと言うほどに力を入れ、近くにある目を見つめながら言葉を紡ぐ。



伊黒「…それは、どういう意味だ?嫌なのか?それとも…」



少しだけ笑っているであろう俺の顔は、きっと爽やかなものではないだろう。



意地が悪いものに歪んでいるはずだ。



伊黒「俺で良い、という意味か?」



『っ…クソ蛇野郎っ…』



余裕が有る風を装いたいのか、そんな悪態をついてくる。



だがそれが無理に装っているものだというのは一目瞭然。



恥じらっているのか顔を赤く染め、目には少し涙を溜めていて…唇は小さく震えているというのに、威嚇するように睨んでいる。



伊黒「この状況でそんなことを言う勇気があるとはな。」



『うるさいし、そもそも、好きな人にしろよっ…』



…こいつはまだ、俺が甘露寺を想っているとでも思っているのか。



…俺の想っている相手は、目の前に居て…俺を煽るかのような表情で俺を見ているというのに。



伊黒「…少し黙らせようかね。」



そう言いながら、俺は後頭部に置いてある手に…また力を入れた。



が、



「……何をしている。」



…癸の唇が俺の包帯に隠れる唇に触れる直前に、そんな声とともに癸の身体は俺から離れた。



伊黒「…冨岡…。」

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あん(プロフ) - めっちゃいいです!最終的に全員と逆ハーがいいです! (4月5日 15時) (レス) @page13 id: a4c46156f1 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - 涙腺が崩壊しました…文才能力高すぎて一生分の涙出た (8月19日 12時) (レス) @page13 id: b593f2b739 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - すみません(土下座) (2021年2月24日 19時) (レス) id: 82e6e6e1c7 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - あああああああああああああああああああああああ尊いぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいやっべええええええっぞおおお (2021年2月24日 19時) (レス) id: 82e6e6e1c7 (このIDを非表示/違反報告)
16 - 初コメ失礼します。いつもとても面白いです…!!!更新ペースがとても早くて驚いています。良ければ煉獄さんとの絡みをもっと見せて欲しいです…!!!王様ゲームで、煉獄さんと接吻とかを…(アウトだったらポッキーゲームとか…) (2019年10月15日 7時) (レス) id: 27844f712d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心月美玲 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年10月13日 20時

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