階級・甲の癸さん捌

359話 ページ40

『蛇さんのせいで凄い目で見られました(怒)』



伊黒「元々は癸が悪い。」



『何故！？いや確かに過去を勝手に話したのは僕ですが！？』



…甘味処で抱き合ってしまったばかりに、ぱっと見男な僕と実際に男な伊黒さんは…うん、ね…分かって(遠い目)



『もう！！でも！！そっちからですから！？』



伊黒「うるさい。」



『まあ誰にも言わないであげますね、僕にもかなり衝撃が来ちゃうので！！』



伊黒「うるさいと言っているだろうが。」



そう言いながら一発入れてくる伊黒さんを殴りたい(真顔)



『何なんですかほんと、優しい蛇さん帰ってこい！！』



伊黒「俺にはお前に対する優しさという気持ちがない。」



『うっわとんでもない暴露しやがったこいつ！！』



ぎゃーぎゃー喚けばまたも一発入れられるからさっきのは多分伊黒さんじゃないと思う(大声)



伊黒「…はあ…癸。」



『何ですか！！』



伊黒「お前はいつもそうやってうるさいくらいが丁度良い。」



『喧嘩売ってます？？』



伊黒「一人で悩むくらいなら俺に話せ、一人で抱え込んで爆発してからでは遅い、その方が面倒臭い、それだけ分かっておけ、良いな。」



…ああ、この人は最初から僕が悩んでいるのを…落ち込んでいるのを分かっていて連れ出してくれたんだ。



『まあ過去の話したの貴方くらいですし鬱憤晴らしには付き合ってもらいますね♡』



伊黒「なかったことにするか。」



『酷くないですか！？』



…何だかんだで優しいから、こんな人だから、嫌いになれなくて腹が立つんだってば、ばーか。

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