6話☆ ページ8
ピタアッ
…沖田さんの刀は、私に当たる寸前のところで止まった。
…その直前で聞こえた、凛とした綺麗な声…今のは…
沖田「…なーんで止めるのかなぁ…天馬くん。」
『…それどころではなくなりましたので、ご連絡をと。』
その声をした方を見ると…セミロングくらいの黒髪を耳より下でポニーテールにした、前髪で右目を隠した凛とした表情をする、とても整っているというわけではないけど…どことなくかっこいい…そんな顔や雰囲気を纏った男の人だった。
沖田「それどころって…この子あれ見ちゃったんだけど?」
『…ええ、ですが、こちらが先決です。』
沖田「はー…じゃあこの子は」
『奴が、京に出ました。』
沖田「…!!」
…今の言葉から察するに、変若水を飲んだことにより羅刹となった者が出た…って感じかな。
沖田「そっか…今外に居るのは?」
『斎藤さんと土方さんかと。』
沖田「ふうん…じゃあ二人より先に…見つけないとね!」
そう言って走り去って行く沖田さん。
…命拾いしたのは嬉しいんですけど私は良いんですか?←
『…貴女には僕に付いてきていただきましょうか。』
命拾いはしてなかったかあー!!
「えっと…」
『とりあえず沖田さんを追います、来てください。』
拒否権はなさそうですね!!
断ったらこの場で殺されそうだから付いていくけど!
「………?」
…そこでふと気が付いた。
…この人、薄桜鬼に居たっけ。
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