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40話☆ ページ42

沖田「天馬くん、この子を誘って出掛けるって本当?」



『本当ですが?』



沖田「何で?」



『天野さんは甘味が好きなようなので、気が合いますから…甘味でも食べに行こうかと思いまして。』



沖田「何もこの子じゃなくて良いんじゃない?

それなら他の人でも…一くんとか…それこそ僕だって良いわけだ。」



『何が悲しくていつも言い合いをしている貴方と甘味を食べに行かねばならぬのですか。

斎藤さんは…誘っても来てくださるか分からないでしょう…それに、天野さんと食べたら僕自身が楽しいかと思ったので誘っているのです。』



…私と居るの、楽しいと思ってくれてるの…?



だとしたら…凄く嬉しいな。



「ふふっ、行きましょっ天馬さん!」



『ええ。』



沖田「でも、その子の外出許可は、」



『彼女が行きたがるのなら…と、僕が休むにも彼女と居た方が休みそうだな…と。

近藤さん、山南さん、土方さんからの許可は既にいただいています。』



まさかの準備万端。



『そういうわけですので、僕達はここで失礼しますね。』



そう言い、歩き始める天馬さんに付いていく。



…沖田さんが、“またやってしまった”と言いたげに…悔しそうに唇を噛んでいるのが見える。



「…もう少し素直になれば良いのに。」



『何か言いました?』



「あ、や、な、何でも…」



…なんてのは本当は人には言えない…ブーメランで返ってきてしまうから。



…何とも言えないなぁ。

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作者名:心月美玲 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年8月29日 23時

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