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3話☆ ページ5

??「で、どこに隠れてるのかな〜その子は。」



その声が聞こえたから、静かにその場から離れ…少し先へ行く。



…でもこれ以上動いたらバレてしまうし…ああもう、どうしようかなぁ。



そうならないために、とりあえず少し離れた場所でしゃがみ込む。



「…まだ、死にたくは…ないな…。」



…って言っても、多分私はあそこで死んで…あれ、なら何で生きてる?



これは…夢か何か?



「…夢なのか、またはここで殺されるか…。」



…それならこの本、勝手に読んでも良いかなぁ…なんて、良いわけないんだけど…。



「…好奇心に勝るものなし。」



昔、記憶にない誰かが、私に色んなことを言った。



誰か…いや、正確には誰かさん方、って感じかな。



記憶にないくせに覚えていることがいくつかあって。



特に一人の言葉が…いくつか頭の中に残っている。



その中の一つに…今の言葉を、悪戯っ子みたいに笑いながら言ってきた記憶がある。



「…よし!」



そう言って、私は読み始めた。



…そしてすぐに、ここがどこなのか…この本が何なのか…



…私はこれを見てはいけなかった…そのことも含め、全てを悟り…知ってしまった。



「…これは…羅刹のことが書かれた本…つまり、ここは…」



…私がとても好きだった…薄桜鬼の世界。

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作者名:心月美玲 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年8月29日 23時

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