29話★ ページ31
「にしてもさー、そうやって女の子無理矢理お酒に付き合わせてどーしたい?
無理矢理呑ませて酔わせて自分の思い通りにしたいとかそんな感じ?
だとしたら凄く気持ち悪いんですけどその面こっち見せるなや☆」
町の娘に絡んでいる浪士に声を掛けたかと思うと、そう挑発する天野さん。
斎藤「…はあ、」
『待ちましょう。』
斎藤「…だが、」
『出方を見ます。』
ただ挑発して何かされて…それにどう返すのか。
見ておいて損はないと思った。
〈てめぇ、おちょくってんのか!!〉
「あれっ、てっきりおちょくるって言葉も知らないと思ってましたー、そのくらいの脳味噌はあったんですね良かった良かったー(笑)
で、おちょくっているとしたら何ですか文句ありますかここで私を斬り付けますかそりゃあそうですよねあなた達にはそのくらいしか脳がありませんもんねそれをしなければあなた達に価値はあるのかって聞かれたらありませんよねくだらない生き方してますね笑っちゃう。」
後の方は息継ぎもせず、そう言いまくっては嘲笑うかのように浪士達を見遣る。
「…とりあえずさ。」
そして天野さんは…今まで見たことのないような、本当に…冷めた“笑顔”で、奴らを見据えた。
「気持ち悪いからとっとと失せろ、そしてその面二度と見せるな。」
…数日間見ていたようなおどおどとした彼女はどこにもいない。
僕達の目の前には…とても強い、一人の少女がいる。
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ