降り止まぬは、

19話☆ ページ21

土方「………はあ？？」



今度こそ本当に“訳が分からない”と言いたげな顔で見てくる。



「ほ、本当です！みなさんは私にとってはアニメの登場人物で…」



原田「あ、あにめ…？」



そ こ か ら だ っ た 。



「ええとこう…映像…なんて言うんだろ…とりあえず、私はみなさんをよく知っていて…。」



斎藤「証拠はあるのか。」



「…みなさんの名前を言えます？」



名前だけかよって自分でツッコみそうになったからもう無理。



近藤「なるほど、じゃあみんなの名前を言ってもらっても良いかな？」



「あ、はい…。」



そう言って、一人一人見遣りながら名前を呼んでいく。



「局長の近藤勇さん、副局長の土方歳三さん、総長の山南敬助さん、一番組組長の沖田総司さん、三番組組長の斎藤一さん、二番組組長の永倉新八さん、八番組組長の藤堂平助さん、十番組組長の原田左之助さん…ですよね。」



息継ぎせずにとりあえず全員分の名前を言う。



永倉「まあ…そのくらいは知ってても…なぁ…。」



原田「なぁ…どうして天馬の名前だけ言わなかったんだ？」



う、うう…誰かに言われると思ってましたよ…。



「…だって、私の知っているアニメに…私の知っている歴史の新選組に…テンマさんなんて人、存在しないんですもん…。」



一同―天馬「！？！？」



新選組のことは、薄桜鬼を知ってから名前だけだけど調べた。



その中に…テンマさんなんて人、何処にも居なかったのは覚えてる…。

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