11話★ ページ13
沖田「…天馬くんさぁ…ほんとどういうつもり?」
屯所につき、彼女を一室に置いてからそう声をかけてくる沖田さん。
ちなみに今僕達は、幹部の集まりが行われることになった部屋へと来ている。
『どういう、とは?』
沖田「そのまんまだよ、あの子を庇うみたいなこと言ってさ。」
部屋の隅に座っている僕のところへわざわざ来て、しゃがみ込んではそう言ってくる沖田さん。
『…戯言も程々にしてください、僕は僕の考えを口にしたまでです。』
沖田「はあ?何戯言って。」
斎藤「総司、一々天馬に喧嘩を売るな。」
沖田「一くんも思わなかった?あの子を庇うみたいだって。」
『自分の意見が通らないからと斎藤さんに助け舟を求めるのは違うのでは?』
沖田「っ…さっきから、」
山南「二人とも、やめなさい。」
山南さんのその言葉に、口を閉じる。
…別に僕は売られた喧嘩を買っただけ、悪いことはしていないはずなのに。
近藤「相変わらず天馬くんと総司は仲が良いなあ。」
土方「近藤さん…今のの何処を見て仲が良いって思ったんだよ。」
永倉「いつも喧嘩してるの間違いだよなあ?」
別に僕は望んでいないのに、喧嘩なんて。
原田「とりあえず話進めようぜ?これじゃあ夜になっちまう。」
…確かに、それも一理あるかもしれない。
土方「…そうだな…斎藤、さっきの女を連れて来い。」
斎藤「はい。」
そう言って出て行く斎藤さん。
…庇うみたいな…か…。
強ち、間違いではないかもしれない…なんて。
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