ラムネ【Fischer's】~Episode2~

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・







俺の腕の中で







泣きじゃくって疲れたのか







Aは寝た。







ベッドに寝かせ頭を撫でた。







俺も寝るため離れようと思ったけれど







ぐっすり眠る寝顔を見ていると懐かしくて







隣で横になった。







目を閉じた俺は







懐かしい夢を見ていた。







・








体調を崩し







それを隠しながら撮影をしていた時の話。







お前は回していたカメラを急に止めて







あ「ばかなの？」







と言った。








一緒に撮影していたダーマも







もちろん俺も急なお前の発言に困惑した







ダ「どうしたの？」







あ「諒、熱あるでしょ」







俺はドキッとした。







俺に触れてもないのに、言ってもないのに気付いてしまうお前に驚いた。







シ「大したことねえって」







あ「諒が大したことなくてもダーマくんに移したら困るでしょ。」







シ「でも撮影しねえと」







ダ「具合悪かったの？」







シ「大丈夫だって」







あ「いい加減にして」







お前はそう怒ったっけな







あ「具合が悪いんだったら休まないと







休むのも仕事だよ」







そう言うお前の目は心配に満ち溢れていて







その日は撮影をやめて寝込むことにした。







寝て起きるとお前の姿はなくて







その代わりにお粥と







【無理しないこと！！】







と書いたメモがあって








俺はその時、こいつと結婚しようと決めたんだ。

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