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俺は中学、高校、そして今と馬鹿を繰り返し、
その日々の片隅にはAがいて
高校の卒業式に付き合ってから、登録者が一人増えただけでめちゃくちゃに喜んでくれて、こいつと付き合って本当に良かったと思った。
でもそれと同時に動画のことで悩み始めていたのも事実だった。
そんなある日Aから一枚の写真が送られてきた。
タイトルは“猫”。
どうせ猫の写真だろうと思ってメッセージを開くと
そこには見慣れた河川敷の風景があって、訳がわからない写真だと思い、電話をかけた。
いや、正しくは声を聞くきっかけがずっと欲しくて写真をきっかけに電話をかけただけだったかもしれない。
「もしもし？」
電話口の声が懐かしい。
「何あの写真」
「猫」
何を言っているんだ、と言わんばかりに即答をしてくる。いや、俺だって“何を言っているんだ”と思っているんだけど。
「いや、猫いねえじゃん」
そのままの疑問を投げつけると、答えが返ってきた。
「猫の目線で写真撮ったの。もう一回見てみて」
もう一度写真に目を落とす。確かにそう言われると心なしか目線は低かった。
「で、これが何？」
彼女らしい励まし方であったのに、俺は素っ気ない言葉を返してしまった。そんな俺に彼女は怒ることなく、自分が伝えんとすることを口にしてくれた。
「自分がさ、こうだって決めつけた概念があるとするじゃん」
「うん」
「でもそれは一つの見え方であるだけでさ、他の見方も出来るんだよ。
同じ河川敷でも、私達と猫が見る河川敷は違うけれど、どっちも間違ってないんだよ」
「何が言いてえの？」
「シルクもさ、新しい見方で動画撮ってみれば？
そうゆうの人より長けてるんだからさ。
それだけ。ちょっと忙しいから切るね。おやすみ」
本当、彼女らしい励まし方だ。
電話の後俺の目からは自然と涙が零れた。
考えてたことが馬鹿馬鹿しく感じて、彼女の偉大さにますます愛しさを感じた。
今の俺の考えがあるのはこの出来事が少し関係してるって話はまだ秘密にしておこうと思う。
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花梨 - 楽しみにしてます！！ (2018年11月6日 18時) (
レス) id: e6157cc2f4 (このIDを非表示/違反報告)
橘雫(プロフ) - 花梨さん» ありがとうございます！色々と修正してもっとキュンキュンして頂けるような小説にしていきますので、お楽しみに！ (2018年10月6日 22時) (レス) id: 1c9cad39f6 (このIDを非表示/違反報告)
花梨 - 最高すぎです！文才が神すぎです。終始きゅんきゅんでした。こういう感じのガンガン書いてください！めっちゃよみます！フィッシャーズ最高！！！ (2018年10月2日 21時) (レス) id: e4eb9fe5a5 (このIDを非表示/違反報告)
橘雫(プロフ) - 書き直しを始めました。急ピッチで進めているため、誤字等あるかもしれません。その場合はご指定いただけると嬉しいです。 (2018年9月25日 15時) (レス) id: 1c9cad39f6 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - すごいですね！最初からこういうのにしようって考えてたんですね！？素晴らしい！！ (2018年1月1日 22時) (レス) id: 2870e13e2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘雫
| 作成日時：2017年4月17日 19時
