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久しぶりに作ちゃんと2人きりでご飯を食べたのは、夏休みが終わって秋も深まってきた頃。
今年の夏休みは大学3年ということもあってお互いにインターンやアルバイトで忙しくて、飲む頻度は減っていた。
今日は久しぶりだから話したいことは溜まりに溜まっていて、何から話そうかと考えていたらもう店の前。
「予約していた作間ですけど…」
「作間様ですね。こちらへどうぞ」
作ちゃんは既にいるらしい。
華金ということもあってかいつもよりお店は混んでいて、彼の言うとおり予約して正解だった。
この洋風居酒屋は安くてメニューも豊富で学生に優しい。
それに互いの家のちょうど中間地点にあるから、彼とはここで飲むことが多くて、今日も当たり前にここになった。
案内されたテーブル席にはすでにいくつかの料理が並べられている。
そのほとんどが私がよく頼む好きなメニューばかりで、彼はやっぱり抜かりない。
「おつかれー」
「うん、おつかれ」
グラスをコツンと合わせる。
「ぷはぁー…」
ごくごくと勢いよく喉を鳴らすように飲むと、スッキリしたのどごしとなんとも言えない苦味に思わず声が漏れた。
「ぷはぁーって、おじさんみたい(笑)」
「おじさんじゃないですー」
作ちゃんは私の言葉にケラケラ笑いながら、器に入っているサラダにドレッシングを絡めている。
やっぱり彼は今日も抜かりない。
「作ちゃんも飲めばいいのに」
「あー…またあとで頼むよ」
嘘だ嘘。
彼はいつも外で飲むとき烏龍茶とかソフトドリンクだ。
たまに飲んでもこれはお酒ですか？って聞きたくなるくらいのジュースみたいなのしか飲まない。
宅飲みの時は飲むから飲めないわけでもないし、お酒が嫌いなわけでもないんだろうけど、外では頑なに飲もうとしなかった。
「作ちゃんの潰れたとこ見たことないけどあるの？お酒の失敗」
「制御してるからね、ちゃんと」
「なにその私は制御してないみたいな」
「そんなこと言ってないでしょ(笑)」
「言ってた！目が言ってた！」
たしかに何度か記憶が無くなったこともあるけど、それでもちゃんと家に帰ってるんだから褒めてほしい。
「1回もないの？」
「あー……いや、あるよ。1回だけ」
「なになに？どんなやつ？」
「いいよ、別に。大して面白い話じゃないから」
なんて言った彼は「ほら、それより食べたら？」って私にサラダを渡して話を逸らした。
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の - 凄く感動しました。作ちゃんがもう作ちゃんで場面が想像できました。瑞稀くんが結婚するって言った時は泣いてしまいました。片想いって本当にしんどいです。作ちゃん最後は報われてよかったです。久しぶりにこんな胸が痛くなりました。 (2021年8月31日 23時) (
レス) id: 2c22fbd9c9 (このIDを非表示/違反報告)
asumin110(プロフ) - これの作間くんがあったら是非読みたいです！！！ (2021年3月6日 8時) (レス) id: 310d1e6e98 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりー - 今更感想すみません。最後めちゃめちゃ泣いたし井上担なのにすごく幸せな気持ちになりました……読んでよかったです！！ (2019年12月4日 1時) (レス) id: 533c7622c3 (このIDを非表示/違反報告)
じ ゅ き * - 呼んでて涙出てきちゃいました!! これからも作品楽しみにしてますっ (2019年10月24日 19時) (レス) id: 3ad5a89366 (このIDを非表示/違反報告)
ニャニャコ - めちゃくちゃ良かった！ (2019年8月24日 15時) (レス) id: 6881cb58fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りゅりゅ
| 作者ホームページ：https://twitter.com/ryuryu_movie?s=09
作成日時：2018年11月19日 11時
