同期と私。

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寒さも増してきてマフラーが必須になってきた頃、私と重岡に大きな仕事が任された



｢俺らでいいんですか、、？｣
いつも自信満々でグイグイ進んでいく重岡が不安になるくらいの仕事

中間さん含め上の方々が話し合って私たちに任せるという結論に至ったらしい




大切な取引先に出向いて会議とプレゼンをしてくればいい、言葉にすると簡単だけど双方が納得いくように終わらせるのはかなり難しいはず

でもせっかく任せてもらった仕事だから

未だに迷っている珍しく弱気な重岡を説得して2人でやることが決まった




｢ほんまに俺らに出来るんかなあ？｣
｢出来るって！頑張ろ！｣

私がやりたいって言ったんだから頑張んなきゃ





やると決まったら大忙しで準備が始まった

東京にある会社じゃないから泊まりがけだし、間違いなく入社してから1番のビッグイベント

でもこれを成功させれば、、と自分に言い聞かせて頑張る




｢おい名字、帰らへんの？｣
｢これ終わらせてから帰る！｣

いつものように定時を過ぎても仕事を続けていると重岡に声をかけられた

｢最近詰め込みすぎちゃう？やりすぎも良くないで｣
｢分かってるけど、、、あとちょっとだから ｣

｢、、そか。じゃあ俺先帰るな｣

納得いかない表情で重岡は帰っていった

心配してくれてるのは分かるけど絶対にこの仕事は成功させたい

成功させて、入社してからずっと迷惑を掛けてきた先輩方を安心させたい

そんな一心で突っ走ってた

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