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ダメ、抑えろ、堪えろ、

いくら言い聞かせてもお世話になった先輩をバカにされるのは許せなかった

「あなた中間さんのこととやかく言えるほど中間さんのこと知りませんよね?」

そう言うと相手は一瞬で真顔になった

やばい言っちゃった、、

「お前、俺にそんな口の利き方していいのか?それなりの覚悟持って言ってんだろうなあ?」

ぐっと胸ぐらを捕まれる



耐えられなくて思わず言っちゃったけど、ここまでストレートに怒りをぶつけられたことってないから怖いかも、、、

周りはこの状況に驚いてるのか、それともこの人の権力が怖いのか遠巻きに見てるだけ

目だけ動かして重岡を探すけど見つからない
こんな時にどこ行ってんのよ


どうしよう、
とりあえず目の前の顔を見たくなくてぎゅっと目をつぶる




「お前俺の部下に何してんねん」
突然胸ぐらを掴む手が離れたと同時に、温かい手に肩を抱かれる

「、っ、中間さん、?」
「せやで、ごめんなあ酔っ払いが迷惑かけて」

「誰が酔っ払いだよふざけんな!こいつ俺に口答えしてきたんだよ!」

なおも喚く酔っ払いに中間さんが冷静な声で言う

「斉藤さん、すいませんが俺の文句なら俺に直接言ってください。俺の可愛い後輩巻き込まないでもらえますか?」

この人斉藤って言うんだ
そんなことをボーっと考えてたらいつの間にか斉藤さんはいなくなってて、中間さんに顔を覗き込まれていた

「Aちゃん?大丈夫やった?ごめんな迷惑かけて」

「いやそんな!こちらこそ助けていただいてありがとうございました!」

「こんな状況で言うのもアレやけど、俺のこと庇ってくれて嬉しかったで。ありがとな」

ちょうど遠くから中間さんを呼ぶ声が聞こえる

「中間さん、呼ばれてますよ」
「いやでもAちゃんおるし、、」
「いいですよ!行ってきてください」

じゃあ、、ごめん!と向かう中間さんを見送った後ズルズルとその場にしゃがみこむ

怖かった、、

未だに震えの治まらない手をぐっと握る

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イツキ(プロフ) - red_westさん» とっても嬉しいコメントありがとうございます!これからもゆっくりではありますが更新していく予定なのでよろしくお願いします(^ ^) (2019年11月25日 22時) (レス) id: 1518d6627b (このIDを非表示/違反報告)
red_west(プロフ) - はじめまして。読みはじめたばかりなのですが、しげちゃんらしさがリアルでどんどん引き込まれて読ませてもらっています!楽しみにしていますので、引き続き頑張ってくださいね♪♪ (2019年11月25日 19時) (レス) id: c79c2def81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イツキ | 作成日時:2019年11月17日 9時

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