嘘 ーSeasons rmpg girlー

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・○○ side




おかしい…………こんなこと今まで無かったのに。



事務所を出てからずっと誰かにつけられてる気がして。


後ろをチラッと見れば、道を曲がっても、どう進んでも居るキャップを深く被った男の人。




スマホを出して、無意識に電話を掛けたのは……壱馬さんだった。



壱馬「大丈夫、すぐ行くから、近くにコンビニとかない？」

『えっと、、あります』

壱馬「そこ入って、買い物してる振りしてて、」

『はい、…』

壱馬「大丈夫だから。」



壱馬さんの声に…言葉に凄く安心して。



言われた通りに、カゴを持って適当に商品を入れて買い物してる振りをした。



コンビニの中にその人もいて、一定の距離を保ったところから見てくるから怖かったけど、



壱馬「もうすぐ着くから、」



壱馬さんのおかげでなんとか耐えられた。



壱馬「○○、」

『…っ、壱馬さん……』

壱馬「ん、1人で良く頑張ったな、」



壱馬さんが来たところでその男の人はコンビニから出て行った。



壱馬「大丈夫、外に警察居るから、」

『えっ、、』

壱馬「もう気にせんでええ。………せっかくだし、買って帰る？って…それ」

『…っあ、、』




壱馬さんが言葉を詰まらせた原因。


私が持っている買い物カゴの中には、カルパスとか壱馬さんとコンビニに来るといつも買ってたもの。



壱馬「いや、それ買ってこ、あとエクレアな？」

『っ、はい、！』



ちゃんと好きな物覚えててくれて、


「払わせる訳ないやん」って会計してくれて、


「ん？」って当たり前のように袋持ってくれて。




私は今でも、こういうところが………





大好きなんだ＿＿

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