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マンションを出ると、地図アプリを頼りにドラックストアへ向かった。
片手で数えられる程の歳の頃、この辺りに住んでいた事があるが、幼かった私は全くここら辺の地理に詳しくない。
『あ…、ここって…。』
地図アプリを縮小するとき、見知った名前があった。
“六本木西公園”
母が言っていた公園だ。
『帰り少し寄ってみようかな。』
私は目的のティッシュを買うと、公園に向かった。
ドラッグストアからそれ程離れて居ない公園に、人はほとんど居ない。
『なんか見覚えがある様な、ない様な…。』
私が公園に入ると、先に居た人は公園を出る。
なんか申し訳ないなと思いながら滑り台の近くにしゃがんだ。
『あれ…？』
しゃがむと同時に、昔の記憶が次々と思い出されて行く。
“A、あぶねーから俺が滑り台の下に行くまで滑るなよ。”
おにーちゃん…？
“泣くなよ、俺がお前を守ってやるから。”
そうだ、彼だ。
私が結婚の約束をした人だ。
でも、お兄ちゃんじゃない。
『りーちゃん…。』
彼の名前はりーちゃんだ。
舌足らずな幼い私の“りーちゃん”を、母はずっと“にーちゃん”だと聞き間違えていたんだ。
私は思い出す事に夢中で、背後に人が近付いている事に気づかなかった。
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名無し(プロフ) - 葉月さん» 葉月さんコメントありがとうございます！なんと嬉しいお言葉😭私も灰谷兄弟が好きで、次の新作は蘭ちゃんで書こうかなと思ってます…！最後までお付き合いいただき、ありがとうございました🙇♀️ (2021年10月21日 11時) (
レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - まよさん» まよさんコメントありがとうございます！最後までお付き合いいただきありがとうございました！続編は検討中ですが、この先のお話も書きたいものがありまして、番外編を書こうかと思っております🙇♀️ (2021年10月21日 11時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 鮭るすさん» 鮭るすさんコメントありがとうございます！作者も竜胆さんと別れる時は泣きながら書きましたw自分の作品で泣いてくださる方が居るというとは幸せです😭最後までお付き合いいただきありがとうございました！新作ができたらまたぜひ🙇♀️ (2021年10月21日 10時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - I’m海月さん» I’m海月さんコメントありがとうございます！涙して下さったんですね…作者として本当に嬉しいです😭お気遣いありがとうございます！最後までお付き合いいただきありがとうございました🙇♀️ (2021年10月21日 10時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - ATR214YSさん» ATR214YSさんコメントありがとうございます！無事完結いたしました！最高だなんて嬉しいです😭最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました！🙇♀️ (2021年10月21日 10時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2021年10月13日 12時
