66《蘭Side》 ページ16
場所は竜胆とAちゃんと俺で、初めて食事した場所。
ここなら食事した後にそのまま建物内のバーで酒を飲ませる事ができるし、彼女の反応も見れると思ったから。
「懐かしくない？」
『はい、とっても…。』
目元を細める彼女からは、この場所に対する嫌悪感などは感じられない。
本当に振ったの？この子。
Aちゃんが酒に弱い事を思い出した俺は、度数の高いカクテルをどんどん進めた。
彼女の目が座ってきた頃、そろそろ良いかなと問いかけた。
「ねぇ、なんで竜胆の事振ったのー？」
『分かん、ない…。私梵天って知らなくて…、隠されてたの、悲しいし…竜胆さん怖いし…。』
目に涙を浮かべて話す彼女の背中をさすってあげる。
なんとなく掴めてきたな。
俺の忠告を無視して、Aちゃんを怖がらせたのだろう。
『竜胆さん、っ…優しくしてくれたのに…！私、…なんであんな事…。』
ついに泣き出してしまった彼女を見て、俺はため息をついた。
『竜胆さんが好き、』
なんだよ、両思いじゃん。なんで別れてんだよ。
酒を飲むと寝るらしい彼女を抱きかかえると、そのままホテルのスイートルームを取った。
最上階のスイートに着くと、寝室に彼女を寝かせる。
家に帰そうかと思ったが、俺は住所を知らない。
【いつものとこで飯食ったんだけど、迎えきてくんねー？】
竜胆にメッセージを送ると、すぐに既読がついて了解と返事が来た。
性格の悪い俺は、竜胆をからかいたくて仕方ない。
どんな反応するかとほくそ笑みながら部屋のリビングルームへ向かった。
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名無し(プロフ) - 葉月さん» 葉月さんコメントありがとうございます！なんと嬉しいお言葉😭私も灰谷兄弟が好きで、次の新作は蘭ちゃんで書こうかなと思ってます…！最後までお付き合いいただき、ありがとうございました🙇♀️ (2021年10月21日 11時) (
レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - まよさん» まよさんコメントありがとうございます！最後までお付き合いいただきありがとうございました！続編は検討中ですが、この先のお話も書きたいものがありまして、番外編を書こうかと思っております🙇♀️ (2021年10月21日 11時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 鮭るすさん» 鮭るすさんコメントありがとうございます！作者も竜胆さんと別れる時は泣きながら書きましたw自分の作品で泣いてくださる方が居るというとは幸せです😭最後までお付き合いいただきありがとうございました！新作ができたらまたぜひ🙇♀️ (2021年10月21日 10時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - I’m海月さん» I’m海月さんコメントありがとうございます！涙して下さったんですね…作者として本当に嬉しいです😭お気遣いありがとうございます！最後までお付き合いいただきありがとうございました🙇♀️ (2021年10月21日 10時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - ATR214YSさん» ATR214YSさんコメントありがとうございます！無事完結いたしました！最高だなんて嬉しいです😭最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました！🙇♀️ (2021年10月21日 10時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2021年10月13日 12時
