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暫くの沈黙。
流れる空気は、氷のように冷たい。
視線は、合ったまま
離すタイミングを逃して。
君の潤んだ瞳からは、涙が零れ落ちそうだった。
このあと、どうすればいいの?
わからない、
Aが、
傷ついて泣いてしまわない方法は、?
ごくん、と生唾を飲み込む。
こんな音でさえも、耳にうるさく響く。
“ 後悔する ”
だから、諦めろ、と?
そんなの出来てたら、
今更こんなに、悩まない。
君が一生懸命に悩んでることなんか、
俺には関係ない、どーだっていいって、きっと思ってしまうよ。
でも、それでも、そう思わないのは、力になりたいと、思うから。
好きな人が悩んでれば、
誰だって助けてあげたいんだ。
どんなに重くたって、軽く思えてしまうんだよ。
何を悩んで、俺にこんなことを言ったのかなんて、わからないけど。
Aは、
本当は、どう思っているの?
頼りないけど、聞くから、
君が泣いているのは嫌だから、
笑っている顔が好きだから。
苦しませてる原因を、俺に話してよ。
拳をぎゅっと握ると、意を決して沈黙を破りにいく。
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高瀬その(プロフ) - コメント失礼します。今日この小説を読んだのですが二人の気持ちとか凄く伝わってきて泣けるけど本当凄くいい話だなあと思いました…!これからも応援しています、頑張って下さい! (2017年12月29日 9時) (レス) id: 68845d469f (このIDを非表示/違反報告)
あまみや。(プロフ) - ルイルリ@雨傘さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです…!!読んでいてちょっぴり胸が苦しくなるようなそんな作品を書きたかったので、本当に嬉しいです。頑張ります!ありがとうございました! (2017年8月6日 3時) (レス) id: c73d1202f1 (このIDを非表示/違反報告)
ルイルリ@雨傘 - コメント失礼します!!すごくいい話ですね!!泣ける…こんな話を書いてみたい…更新頑張ってください!!応援してます!! (2017年7月25日 12時) (レス) id: 27bfa0ba5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまみや。 | 作成日時:2017年1月10日 17時