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- side Fuji -
しばらく探し回っていると、人混みを少し外れたところから「痛ったーーーっ!」という声がした。
青「A!?」
転んだまま座り込んでいたAに駆け寄ると、不安げに俺を見上げた。
「流星……」
青「立てる?」
「立たれへんねん……」
弱々しく笑いながら言ったのは、冗談ではないらしい。
ひとまず手伝って、すぐ近くのベンチに座らせる。
「ありがと」
青「うん」
「来てくれて助かったー」
つとめて明るく言うAを見て、心が痛む。
青「なあ、何があったん?」
俺がそう言うと、笑顔のまま表情が曇った。
俺、アホやから。
アホなフリして聞いてまうような、ズルいやつやから。
「んっとなぁ、隠してたってわけちゃうんやけどな――」
そう言ってから、Aは話しはじめた。
元カレがストーカーになったことと、神ちゃんに助けられたことと、さっきのこと。
「――とまぁ、そういうわけです! いやー、何ともないと思っててんけどね!」
青「そうやったんや……」
そこまで話すと、Aはぐーっと伸びをした。
「なんか話したら落ち着いた! 流星、もう行こ。みんな待ってるわ」
そう言いながら立ち上がったAは、もういつも通り。
ん、なんて言って俺に手を差し伸べとる。
「ほら、早よ行くで!」
青「……ふふっ、もう手離さんようにな」
「流星もな!」
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皆様、読んでいただきましてありがとうございます!
自担に良いカッコさせたくなりますよね、やっぱ(笑)
ちょっとしたひいきは大目に見てください。
もうじき遊園地編が終わりそうですので、日常パートに突入します!
よろしければリクエストください〜。
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ずみ(プロフ) - 葉月さん» コメントありがとうございます!クセ強めで書いてるので苦手な方もいるだろうなと思いつつ、楽しんでくださる方がいて嬉しいです!これからもマイペースな更新を続けていきますので、またにやにやしてくださいね! (2017年12月5日 5時) (レス) id: d119c4e508 (このIDを非表示/違反報告)
ずみ(プロフ) - コノハさん» コメントありがとうございます!応援も嬉しいですー。リクエスト承りました。濱ちゃんの元ヤンがこんにちはするまでしばらくお待ちくださいませ! (2017年12月5日 5時) (レス) id: d119c4e508 (このIDを非表示/違反報告)
ずみ(プロフ) - ふくれなさん» コメントありがとうございます!更新を楽しみにしていただけてるだなんて、嬉しすぎるお言葉です!リクエスト承りました。しばらくお待ちくださいませ! (2017年12月5日 5時) (レス) id: d119c4e508 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 話の表現が面白くて、いつも独りでにやにやしてて弟に引かれてます笑笑 ゆっくりでいいので、更新頑張ってください! (2017年12月4日 15時) (レス) id: 976831957c (このIDを非表示/違反報告)
コノハ(プロフ) - 夢主ちゃんがナンパにあって濱ちゃんの元ヤンがこんにちはする話が見たいです。更新大変だと思いますが頑張ってください (2017年12月4日 9時) (レス) id: 37772b8d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ずみ | 作成日時:2017年11月24日 13時