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それを聞いてか聞かずか、淳太くんが自分の膝をぽんぽんと叩いた。
黄「おいで」
「へ?」
黄「冷やしたるから」
冗談を言っているようには見えなくて、遠慮がちに淳太くんの膝を枕に寝転がる。
「膝枕なんて初めてしてもらった」
黄「俺も初めてしたわ」
おでこに保冷剤が当てられて、冷たさに少し驚く。
黄「動かれるとこそばいわ」
「ふふっ、おりゃおりゃ」
黄「アホ、動くなって」
そうしてたらいつの間にかのんちゃんへの怒りもそこそこに収まって。痛いのも治った。
「でも、やっぱちょっと腹立つわ」
黄「のんちゃんやって、悪気があったわけちゃうんやから」
「せや、濱ちゃんに言いつけたろ」
せやせや、そうしたろ。
そう思いついたところに、ちょうどよく濱ちゃんが2階から降りてきた。
私は飛び起きて、濱ちゃんの前に立つ。
紫「ん? どうかしたん?」
「あんな、今朝な、のんちゃんが――」
私は、今朝の顛末を濱ちゃんに話す。
黄「ちょっとだけ、のんちゃんに感謝せんとな。Aには悪いけど」
そんな私に、淳太くんのひとりごとなんて聞こえるわけもなかった。
そして夜帰ってきたのんちゃんは、濱ちゃんによって私と同じ場所にたんこぶを作ったのでした。
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ずみ(プロフ) - 葉月さん» コメントありがとうございます!クセ強めで書いてるので苦手な方もいるだろうなと思いつつ、楽しんでくださる方がいて嬉しいです!これからもマイペースな更新を続けていきますので、またにやにやしてくださいね! (2017年12月5日 5時) (レス) id: d119c4e508 (このIDを非表示/違反報告)
ずみ(プロフ) - コノハさん» コメントありがとうございます!応援も嬉しいですー。リクエスト承りました。濱ちゃんの元ヤンがこんにちはするまでしばらくお待ちくださいませ! (2017年12月5日 5時) (レス) id: d119c4e508 (このIDを非表示/違反報告)
ずみ(プロフ) - ふくれなさん» コメントありがとうございます!更新を楽しみにしていただけてるだなんて、嬉しすぎるお言葉です!リクエスト承りました。しばらくお待ちくださいませ! (2017年12月5日 5時) (レス) id: d119c4e508 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 話の表現が面白くて、いつも独りでにやにやしてて弟に引かれてます笑笑 ゆっくりでいいので、更新頑張ってください! (2017年12月4日 15時) (レス) id: 976831957c (このIDを非表示/違反報告)
コノハ(プロフ) - 夢主ちゃんがナンパにあって濱ちゃんの元ヤンがこんにちはする話が見たいです。更新大変だと思いますが頑張ってください (2017年12月4日 9時) (レス) id: 37772b8d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ずみ | 作成日時:2017年11月24日 13時