【SERVAMP】短編集♪

紫陽花【ロウレス・甘】澪sリク ページ5

しとしと しとしと

心地の良い音が耳を包む。



雨が降っていた。




「ずっと降ってくれていればいいのになぁ…」




だって晴れは嫌いだもの。


むしむし暑いし、ずっと明るいから、

まるで嫌がらせをして人を無理やり働かせてるみたいで、どうしても好きになれない。



でも、雨は好き。


太陽遮ってくれるし、

音と匂いが好きだから。



嫌な音も視界に映る嫌いなものも

雨が全部隠してくれる。



ソファに座り、彼にもたれた。

窓の外からは目を離さないままで。



ざあざあ降りにならないかなーと願いつつ、

もたれさせてもらってている彼に、


何読んでるの？


と聞いた。



「シェイクスピアっス、

久々にゆっくり読書する時間が取れたっスからね。」


「ふーん、…うわぁ、全部英語だぁ…」




ふと盗み見た本には、異国語がびっしりと書いてあって、ちょっと眩暈がした。




「よく読めるね…。

私多分1ページ目でダウンするよ…」



「Aが英語の勉強すれば読めるようになるっスよ」



「じゃあ無理だ、する気ない」


「諦めるの早すぎじゃねぇっスか…」




ハイドは本を閉じながら、

呆れたようにため息を吐いて苦笑する。


私も微笑み返して、

その隙に彼の膝の上に寝転がった。




「えへへ、ぬくぬくだー」


「はぁ、…なんでAは隙あらば俺の膝に寝転んでくるんか」


「ハイドが好きだから」


「っ…」




面食らったような顔をしているハイドに、

私はにんまりと笑い返してやった。




雨はまだ止まない


……ー……ー……………



澪さまリクのロウレス甘でした！
彼は恋愛とか割とヘタレのような気がするのでこんな感じに…_(┐「ε:)_

シェイクスピアっていうと、
どうしてもFGOの方がチラつく()

くっきーよりお知らせ！→←リクエスト消化表

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す