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まどろみ【御国・激甘(?)】観-音sリク ページ2

傍に感じていたぬくぬくとした体温が、

そうっと離れて行くのを感じて目が覚める。


今まさにベッドから抜けようとしていた

彼のシャツをぐっと掴むと、

ほんの少し驚いたように

ピクリとした振動が伝わった。





「あ、起こしちゃった?」


「…おはよー、御国さん」


「ふふ、おはよう」





見下ろす御国さんの視線は優しくて気持ちが良い。


そのまま手を伸ばして
御国さんに抱きつくと、


困ったような、楽しそうな声が聞こえた。





「支度をしなくちゃいけないんだけど、
  困ったなぁ…」


「んー、」





言葉の割に全然困ってなさそうな気がする。


すり…と顔を寄せるとふんわりと御国さんの良いにおいがした。


おまけにゆっくりと髪まで撫でられたら、

ああ、ほら。


ほんとにこのまま二度寝しちゃいそう。







「…っ
こら、ダメだよ。

 本当に支度しなくちゃいけないんだから」


「んー」



優しく腕を外されて、

私はぬくもりを失った。


だけど、それでも

まだ眠たいのは変わらなくて。


ベッドから離れた御国さんを

渋々追いかけて起き上がる。


窓から差し込む朝の日差しは

暖かく身体を包み込み、

寝起きの私の身にしみわたった。



そんなことを考えながら

窓の外をぼーっと見ていると、

御国さんに後ろから抱きしめられた。




「お店、開けなくっていいんですか?」


「ヨハンもジェジェもいるから、まだいいよ」



人肌の体温はぽかぽかで、

また、まどろみへと船をこぎ始める。




「ねぇA、…キスさせて」




かぷり、と耳朶を甘噛みされ
ぞくぞくとした感覚が身体を巡った。




「ん…いいよ」




振り向くと同時に深く深く口づけをされる。

まだ覚めていない頭のせいで、

まるで甘く甘く溶けているような感覚がした。




「…っ…は……
…ふふ、おはようA…」


「…うん、おはよー御国さん」




そう言ってベッドに寝転んで、

手を繋いで天井を見上げていたら、

いつのまにか二度寝してしまっていた。



結局、お昼まで寝過ごし、

ジェジェに後でえらく怒られたけれど

幸せだったからいいのです。



―――――ー――

観-音さまリクの御国の激甘でした。

私が書くとどうしてもほのぼのが入るから激甘は難しいことを悟った…()

リクエストありがとうございました!

貴方のために【吊戯・切甘】→←午後の日差しと暇人ふたり【クロ・甘】クロアsリク



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設定タグ:SERVAMP , 短編集 , サーヴァンプ   
作品ジャンル:恋愛
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ぼく - 最近サーヴァンプを読み直していてこの作品を拝見させていただいたのですが、吊戯さんのお話がどれも切なくてとても良かったです。素敵な作品ありがとうございました。 (2020年7月27日 19時) (レス) id: d25b53f2b6 (このIDを非表示/違反報告)
華夏 - 洞堂の激甘、切甘 御国の切甘、ツンデレ ベルキアの、ツンデレ ロウレスの激甘、ツンデレ ギルデンスターン、大人の余裕(甘々) (2018年11月16日 0時) (レス) id: 154990a9e6 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - リクでユリー&マリーが夢主の下位吸血鬼設定お願いします (2018年9月23日 20時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
くっきー@アイスボックス(プロフ) - リアさん» ありがとうございます!(*^^*)ちょっと力入れて描いていたものなので嬉しいです!余裕があればちょこちょこ挿絵も増やしていきますので楽しみにしていてください(* ̄^ ̄)ゞ (2018年9月23日 0時) (レス) id: e1e2c70f5b (このIDを非表示/違反報告)
くっきー@アイスボックス(プロフ) - 怠惰の黒猫さん» 返信遅れてしまい申し訳ありません…ベルキアと弓ちゃんですね!書かせていただきます!もう少しリク消化遅くなりますが気長に待っていただけるとありがたいです…(´・ω・) (2018年9月23日 0時) (レス) id: e1e2c70f5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くっきー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zizz9191/  
作成日時:2018年1月17日 2時

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