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A「とっ、取り合えず食べていってください!何かリクエストありますか?」



ジ「お前、料理なんかできんのかよ。何でも焦がしちまいそうだが。」



A「失礼ですね(怒)これでも料理は得意なんです。それで、リクエストは?」



ジ「・・・じゃぁ、肉。」





彼のリクエストを聞いたところでお互いまた玄関まで逆戻り。再びただいまをして、お肉はあるかと確認するためキッチンに向かう途中、ふと後ろを見てみると・・・



A『!!??』





なんと彼は土足で家に上がっていた。



A『ちょっと!!??何で靴のまんま家に入ってるんですか!!』




あまりの驚きで、思っていたより声が大きくなってしまったがそんな事気にしていられない。




ジンさんの背中を押し、玄関まで逆戻り。もう疲れるんだけど(泣)取り合えず靴を脱がせて雑巾を彼に渡して、それで床を拭いて下さいと黒笑まじりに言った。




ジ「何で俺が床なんか拭かなきゃならなぇんだよ!」



A『(怒)自分が汚した場所は自分で綺麗にする。そんなの常識でしょう!自分の家だったらまだしも人の家ですからね、此処は。そもそも靴のまま家に上がるとかどこぞの外人ですか!此処は日本ですよ!This is Japan!』



と怒る。ジンさんは、私がここまで怒ると思っていなかったらしく、凄く驚いている。




私は、一通り言いたいことをいい終えると気持ちも幾分か落ち着き、最後にもう一度床を拭いておいてくださいと伝えてから、リクエストである肉料理を作るためにキッチンに向かった。




エプロンを着けて、手を洗ってよし作るぞという時にジンさんから床を拭くのが終わったという報告がきたので、取り合えずお礼を言い、テレビでも見て待っていてくれと言った。




冷蔵庫の中を確認して、今日は無難にハンバーグでも作ろうかと頭の中で献立を考えていく。




ご飯を作ろうとしたとき、物凄い視線を感じて顔をあげると、ソファーでくつろいでいたはずの彼が、何故か私の事をカウンターから身を乗り出してガン見している。私の家は、キッチンにカウンターが付いており、キッチンからリビングを見渡せるようになっている。だから、そのまた逆も言える訳だ。今の彼のようにリビングからキッチンでの作業の様子を見ることができるのだ。




彼のその行動が、小さい子供が好物が出るからと楽しみでいるという行動にそっくりだったため、思わず微笑んでしまった。

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-  ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年4月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウナン | 作成日時:2018年10月26日 23時

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