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朝起きると、隣にはいつもは感じない温かさがある。寝ぼけ眼のまま隣に視線を向けると、何故かジンさんが隣で眠っていた。



『っ!!!??』



え・・・なんで?

確か昨日はちゃんと彼の部屋を用意して、場所まで伝えたはず。なのになんで同じベッドで眠っているんだ?



『ちょっと、起きて下さい!』


バシバシ彼の肩を叩くが、一向に起きる気配はない。どうしたものかと考えていたら、彼に腰を抱き寄せられる。そして私の思考は数秒間停止することとなった。



何故なら、彼はあろう事かキスをしてきたからだ。しかも深い方。



私はもうパニック状態だ。だって考えてもみて?同棲生活2日目の朝からこんな事する?しかも私達付き合ってないし!



しかも・・・何げにファーストキスなんだわ。うん。私人生で初めてキスしてる!



息が苦しくなってきて、必死にもがいているとジンさんは

「うっ」


と短い呻きを漏らし口を離してくれた。どうやら良いパンチが鳩尾に入ったらしい。



「何すんだよ((睨」


『それはこっちの台詞なんですけど!』



お互い睨み合ったままリビングに向かい、私は朝御飯の支度をした。



朝はご飯にあまり時間を掛けたくないのだが一日の始まりだし、栄養も考えなくてはならないから面倒くさい。とりあえず簡単な物をパパッと作って2人で食卓につくと



「フルーツ多くねぇか?」


と言われた。


『果物は、手軽に糖分をとれるし、水分補給もできるからね。しかも用意するのもそんなに手間かからないし。』



そんな会話をしている内にご飯を食べ終えた。食器等も洗い終わって、私は着替えてカラコンとウィッグを着ける。化粧はしない。ロシアの血が強くて顔のパーツが一つ一つはっきりしているから化粧なんか必要ないのだ。って言うのは冗談で、ただ単にめんどくさいじゃん?化粧や髪の毛のセットなんかに貴重な朝の時間を割くなんて、私には到底理解できない。





仕事に行くことをジンさんに伝えるためにリビングに行くとジンさんはとても驚いていた。



「驚いた。髪と目の色が違うだけでこんなに印象変わるんだな。」

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-  ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年4月17日 21時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウナン | 作成日時:2018年10月26日 23時

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