検索窓
今日:4 hit、昨日:40 hit、合計:36,283 hit

◇百二十五、 浄化されるモノ ページ30

『太宰さーん、なにか分かりました?』


私がまた帰ってくると、一同はあっという顔をして私をみた。

…え、なんですか?



太宰「大変言いづらいのだけどね。」

『はい。』

太宰「服が溶けてきてます。」

『誰のですか。』

敦「Aさんの巫女服です…」



ん?巫女服?

首を傾げながら太宰さんの手元を見てみると、染みの中心からみるみるうちに溶けてきているのが分かった。


…?溶けてきた!?




『どうして…。』

鈴神「…主、一旦神社に戻るぞ。」

『何で?』

雩鈴「A様、僕もそうした方がいいと思います。」



え、如何して…?
でも、この二人が真剣な目でそう言うのなら、何かあるのだろう。

私は仕方なく、それを了承する事にした。




『…分かった。じゃあ皆さん、お騒がせしてすみませんでした。巫女服、持って帰りますね。』

太宰「もう溶けてるというか浄化していってるけど…大丈夫かい?」

『問題ありません。ちょっと調べてみます。』




私は太宰さんから巫女服を受け取り、探偵社を去った。最後に鏡花ちゃんに一応御守りを持たせた。勿論卵御守り。

…胸騒ぎがする。







鈴神「主、街は危険だ。空術を使え。」

『誰だっけ前空術使うのやめろって言ったの』

鈴神「五月蝿い、兎に角今はそれどころじゃ…、」




私が鈴神に対して文句を言っていると、反論しようとした鈴神の動きがピタリと止まった。

…何かを見てる…?



鈴神の見ている方を見ようとした瞬間、いきなり手を引かれ走り出した。




『な、なに!?』

鈴神「飛ぶぞ!」

雩鈴「はい!」

『説明はないんだね。』





言われるがまま、結局空術を使って神社へと向かった。

人に見られたけどそれは私の所為ではなく二匹の狐の所為なので見なかった事にする。

◇新年の巫女 壱→←◇百二十四、 久々の探偵社



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
162人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふぃりあ(プロフ) - 獣兎さん» ありがとうございます!! そう言ってもらえてとても嬉しいです。´∀`*)b (2017年10月8日 17時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
獣兎 - 今迄この作品を読ませていただいてました。とても面白かったです! 更新を楽しみにしておりました*(^_^)* (2017年10月8日 16時) (レス) id: bba55528ae (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - 桜刀/夢悪蝶さん» ありがとうございます!!とても嬉しいです…、更新頑張ります! (2017年9月28日 21時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
桜刀/夢悪蝶 - 続編おめでとうございます! 文ストはあんまり見ないけど、ふぃりあさんの作品を見て興味をもちました! 投稿頑張ってください! (2017年9月28日 20時) (レス) id: 1ef74e7ff5 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - Maiさん» ココ、コメントありがとうございます!(・・、) そうなんですね!私も初めて知りました…。これで更新頑張れます。 (2017年9月19日 22時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふぃりあ | 作成日時:2017年9月17日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。