雪男の紅一点は愛されてる

強い？ ページ45

阿部亮平side



ラウ「Aちゃんってなんか強いですよね。」



「ん？どういうこと？」



ラウ「パワーがとかじゃなくて、精神的に？女の子1人だけで続けてこれてるのとか。僕のこと慰めてくれてる時とか…。」



「んー、そうでも無いよ。」



ラウ「え？」




「ラウールぐらい…いや、ラウールよりも弱かったよ…。」



遡ること約10年



Mis Snow Manが結成された時ぐらいかな？



それまでは、Aはあまりバックや少クラで踊ることもしてなかったから知ってる人はほとんどいなくて、でもユニットの一員になったことでファンからは批判がすごかった。



ジャニーズに女の子がいるなんてこと、普通はありえないからね。



今では考えられないぐらいのアンチが沢山いた。



佐久間「あべちゃーん。どっか寄ってから帰る？ってか皆は？」



「照達なら帰ったよ。」



佐久間「そっかー。Aも？」



「多分？やんなきゃ行けないことあるみたいなこと言ってたし。」



佐久間「じゃあ、飯食って帰ろ〜。もう暗いし、腹減った〜。」



レッスン室の戸締りをして、鍵を返しに行くと１つの部屋だけ誰か鍵を借りてるみたい。



佐久間「え、この時間にほかのグループレッスン入ってたっけ？」



「いや、今日は俺らしか使う予定無かったはずだけど。」




佐久間「見に行かね？」



「そう言うと思った(笑)」



真っ暗になった廊下を進んで使われているレッスン室に向かう。



こっそり扉を開けると、、、



「あれ、これ今日やった曲じゃね？」



聞こえてくるのは今日ひたすら踊った曲で。



ﾊﾞﾀｯ___



倒れた音がしたから急いで扉を開ける



「っ！？Aっ！！！」



『はぁっ…っ…はっ、、、』



佐久間「やばいぞ、過呼吸。」



「佐久間、氷持ってきて！！」



佐久間「！分かった！！」



｢A、ゆーっくり呼吸しような。｣



『っ…りょ、へ…』



背中を擦りながら、一緒にゆっくり呼吸をすると少しずつ落ち着きを取り戻してきたA。



佐久間「阿部ちゃん、氷貰ってきた。さっきよりは落ち着いた？？」



「ん、ありがと。まだ呼吸安定はしないけど。」

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