雪男の紅一点は愛されてる

仲直り ページ13

阿部亮平side




焦ったんだからね。



10時過ぎても連絡なし。



待てなくて、Aに電話をかけると。



『あ、りょーへー？どぉしたの？』



明らかに酔ってて。



女｢A〜？彼氏〜？？｣



『ううん、メンバー。』



男｢理工学部の！？阿部くん？？｣



男もいんのかよ。



女｢なんだって？｣



『うーん、りょーへー。なーに？』



｢連絡ないから。ちゃんと連絡して？｣



『はぁーい。』



男｢Aー！２次会行くか？？ジャニーズの歌聞かせてよ。｣



そんな声が聞こえたから、もう俺は我慢できなくなって。



｢迎えいく。そこいて。｣



急いで家を飛び出した。



飲みに行ってる場所は大学の時よく集まってたところだから分かる。



店に入ると沢山人がいたけど、幼なじみのことぐらいすぐに見つけられる。



男に体を預けて、顔赤くして...。



｢A。帰るよ。｣



無理矢理、Aを連れて帰ることにした。



男｢え？阿部くん！？｣



女｢亮平くんじゃん！！｣



｢ごめんね？A、明日も仕事だし、連れて帰るわ。｣



家に着くと、不満そうな顔のA。



『楽しく飲んでたのにぃ。

...なんで、来たの？』



・



渡辺｢...それで、怒鳴っちゃったと。｣



｢だって、男に寄りかかってんだよ。日付変わりそうだったんだよ？｣



ゆり組さんの翔太に相談。



渡辺｢まぁ、Aも悪いけどさ。許してやれって。大学の友達との付き合いだって大事だろ？｣



｢そうだけどさぁ...ってか、翔太って舘さんと喧嘩しないの？｣




翔太｢するよ？｣



｢どうやって解決すんの？｣



翔太｢だいたい、向こうから謝ってくれる。｣



...なんか想像つくわ。



翔太｢まぁ、Aの相談には涼太が乗ってるみたいだし？大丈夫でしょ。たーだ、許してやれよ。謝るのって勇気いると思うんだ。｣



まぁ、毎回謝ってくれんの涼太だけどー。なんて言ってるけど笑



...仲直りはしなきゃな。

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