正義と悪の境界線

3話:三ヶ月後 ページ4

.

ママ「ユキ、そろそろ出るわよ。」

貴「はーい！」

パパ「気をつけるんだぞ。」

貴「ありがとう。パパもアローラに来ればいいのに…ね〜、ゲンガー」

パパ「ごめんな、ジムリーダーを交代するまではジョウトにいるよ。先にアローラで待っててくれ。」


ジョウト地方でゴーストタイプのジムリーダーをやっている、私の自慢のパパ。

飄々としてるけど、責任感はちゃんとあるらしい。


アローラに来たら、ゴーストポケモン見て大はしゃぎするんだろうなぁ…とかぼんやり思いつつ、港に向かった。


⁇「おーい、ユキー！」

貴「セレナ！皆も！」


カロス地方とホウエン地方を旅した仲間たちが走ってきた。


セ「見送りに来たよ！」

貴「…ありがとう。」


セレナとハルカに抱きつく。


ハ「…また、会えるんだよね？」

貴「うん。会いにくるよ。」


2人を離すとサナとユリーカの前にしゃがむ。


サ「帰って来たらアローラのポケモンのこといっぱい聞かせてね！」

貴「うん！約束ね！」

ユ「お兄ちゃんが見送り来れなくてごめんねだって！」

貴「ありがとうユリーカ。デデンネもまたね。」

「デデネ！」


デデンネの頭を撫でてあげると、立ち上がってユウキを見た。


ユ「元気でな。たまには連絡いれろよ。」

貴「ユウキもね。ハルカ泣かせたら許さないから！」


2人が真っ赤な顔になったのを見て、皆でひとしきり笑った。


貴「じゃあ、またね皆！」


「「「行ってらっしゃい！」」」


その言葉に見送られて、私はフェリーに乗った。

4話:出航→←2話:ある少女の逃亡

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す