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サカタ様にグイグイと袖を引かれ、行き着いたのは食事が並んでいるところ。
ウラタ様やセンラ様は屋外での立食形式に慣れていないのか、いつもより嬉しそうに話している。
「ルシフー！ コレめっちゃ美味くね！？」
「もごッ！」
シマ様に勢いよく、何やら甘いものを口の中に入れられる。
ふわふわの生地と、甘ったるい生クリーム、程よい酸味の、シャクシャクと音を立てるフルーツ。
小さい頃はよく食べていた懐かしい味。
「ショートケーキ、ですか」
「そう。昨日な、色々教えてもろたんやけど、小さい頃にルシフと妹ちゃんの二人で食べとったんやって？ んで、多分もう自分から食べんやろうから食わせといてくれ言われてて」
飲み込んで、何を食べさせたか言えば、シマ様はフォークをプラプラ揺らしながら口の中に入れてきた経緯を話す。
ゼン、なんてことを言ってるんだ。
自分からは食べないけど、嫌いなわけじゃないんだけど。
「なぁにルシフ、妹おるん？」
「まぁ、いました」
サカタ様が目聡く聞きつけて、興味津々に訊いてくる。
その言葉にセンラ様もウラタ様も寄ってきた。
頷きながら過去形で答え、ついでに顔を思い出してみる。
金髪で、ピンクの目で、少しわがままだけど聞き分けは良かった。
「どんな子？」
「身内の贔屓目かもしれませんが、可愛かったですよ。髪とか、光に当たるとキラキラしてて」
おれと違って、黒髪じゃないし、おれより血が薄いから、瞳もピンク色で、透明感があって、それがまた宝石みたいだった。
そんなことを思い出しながらセンラ様の質問に短く答える。
家に帰れば写真の一つでもあるんじゃなかろうか。
「写真はないん？」
「探せばあると思いますが」
確証はないです、なんて付け足す。
ここ最近、写真の類はめっぽう見ていないものだから、仕舞い込んだか、それとも死んだときに悲しくて魔法で消してしまったか。
ともかく、ロケットで写真を持ち歩くなんて殊勝な性格ではないので、今すぐは出せない。
「ルシフの兄弟なら華奢そうよな」
「バリバリ魔法使えたりして」
楽しそうに俺の妹について考える四人の言葉を聞く。
おれと似ているなら華奢、というのは少々聞き捨てならないが、サカタ様やシマ様から見ておれが華奢に見えるのは仕方がないだろう。
彼らは王族の護衛騎士として鍛えているわけだし。
「あれ、おれ、ウラタ様方の前でそんなに魔法使ってましたか？」
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のんしゅ(プロフ) - ほんとですか！？ 教えてくださりありがとうございます (2022年6月30日 19時) (
レス) id: e89ed18301 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - オリジ/ナルフラグが立っているようですので、外していただくようお願いします。 (2022年6月30日 8時) (レス) id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)
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