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それからすぐに食堂へ連れられ、出されたものを口にしていたら食事も終わった。
僕らは人間の食事を必要としないが、食べられないというわけではない。
最初にルシフくんの父親を食っている。
それだけでむこう500年ほどは現世に留まれる。
が、味覚がないわけじゃないし、食べようと思えばいくらでも食べられる。
ルシフくんの料理人の出すものはどれもおいしかった。
一足先に食事を終えたルシフくんが席を外したのをサカタくんが見送って、なあ、とみんなに話を切り出した。
「ルシフがさ、夜の街はあかんって言うてたやん？」
「言ってましたけど、何か？ なに、さかたん、無断外出でもすんの？」
「実はそのとおりやねん。で、みんなもどうかと思って」
「いやいや、さすがにそれはやめとけって。王都だって夜は治安がいいわけじゃないんだから、地方の領だって安全は保証されねえよ」
「えー！ でもオレは行きたいけど？ 夜ならではってのもあるし、オレらが守るからさ」
話を聞くに、サカタくんの目論見は、ルシフくんの領内、城下町とでも言うのだろうか、この屋敷周辺の街の散策であった。
僕が喚び出されてもうしばらく経っている。
一度勝手にここに遊びに来たことがあったけれど、まあ治安がいいとはいえ比較的。
ウラタくんやセンラくんなんかはきらびやかな雰囲気をまとっているから、路地裏なんかに入ってしまったら帰れないと思ったほうがいい。
シマくんやサカタくんはそこそこ強いから、まあ大丈夫だとは思うけど。
エルちゃんもきっと帰ってこられない。
それでも前よりは随分ましだけど。
まあ、大方僕は彼らのお守りというわけだ。
彼らのことは気に入っているから、別に構わないけどね。
「で、ベルちゃんに護衛をお願いしようと思うねん。お忍びできたわけやし、お忍びで散策もしたいやんか」
「あー、まあ、ベルちゃんがいるなら」
「ええんちゃう？ 俺は賛成」
「よっしゃ、決まりやな。オレ準備するわ」
僕の同意も得ずにさっさと決めてしまう4人に苦笑する。
ここで僕が嫌だと言ったらどうするつもりなのだろうか。
◇
「ベルちゃ〜ん！みんな揃ったで！」
「はいはい、おかえり。それじゃあ認識阻害魔法を掛けるけど、いいかい。自分から名乗ったり、自分が偉い人だなんて言いふらすのはダメだよ。魔法がとけてしまうからね」
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のんしゅ(プロフ) - ほんとですか！？ 教えてくださりありがとうございます (2022年6月30日 19時) (
レス) id: e89ed18301 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - オリジ/ナルフラグが立っているようですので、外していただくようお願いします。 (2022年6月30日 8時) (レス) id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)
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