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「あ、センラ様。すみません、没頭しておりました。ウラタ様、普段、騎士団を派遣するのはどのような場合でしょうか」
「調べて、出るべきという判断が下ったとき。大抵調べるのはその領を治めている領主。王都なら一番下の貴族か、信頼できる人。今はまーしぃのお父さんとか。
実害が出たら領主が調査して、結果を報告、んで、判断して、派遣〜って」
センラ様に放置してしまっていたことを謝り、ウラタ様に質問をする。
俺は知っているけど、それは自分の領だけで、他は違うかもしれないし。
ウラタ様からの答えは概ね俺の知っている方法と同じだった。
「王都近郊なら、まだ王都の領地ですよね、センラ様？」
「せやね。……あっ、まーしぃのお父さんに調べてもろて、もしいればその場で討伐、ないならないでもっと詳しく調査すればええんやね」
にやけそうな顔をポーカーフェイスで隠しながら落ち着いて尋ねる。
おれの質問に肯定の意を見せたセンラ様は数拍置いて気づいたような声を上げる。
王都なら、実質的に騎士団をそのまま派遣できる。
でも、不透明な申請についてはいつ気づくだろうか。
もういくつか、ヒントを出そう。
「ここ数ヶ月は程よい気温が続いていたはずですが、近郊と呼ばれるところまで離れたからと言ってそんなに天気が変わるものですかね。活性化した魔物ってどんな魔物なんでしょう。そして、作物の不作なら、農家の方からも申請が来て良いはずではないですか」
「そうか！ 絶対に本当のことを申請してもらえとるとは限らへんのか。魔物が出てるのは口頭で魔物、としか伝えてもろてへんから、農家が嘘をついとる可能性があるんやな」
「ええ。他の候補としては、農家は適正価格で売り、申請した人が嘘をついている、などもありえますよね。どちらにせよ、申請理由が概要しかなく、あやふやなのでその旨を伝え、再提出してもらいましょう」
いくつか根拠になりそうな事柄を上げて結論を言う。
あとは、おれだったら実際に現地に足を運んでみたり、街の人に話を聞いたり……。
まぁ、センラ様は位の高い家柄で人気もあり、揺らいではいけない地位にある。
魔族として嫌われてる我が家とは違う。
コレはあまり当てにならないか。
「普通にあげればいいじゃない。王族はお金なんてたくさんあるでしょう？ それをずっと使わずに残すより、平等に分け与えるべきよ」
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のんしゅ(プロフ) - ほんとですか！？ 教えてくださりありがとうございます (2022年6月30日 19時) (
レス) id: e89ed18301 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - オリジ/ナルフラグが立っているようですので、外していただくようお願いします。 (2022年6月30日 8時) (レス) id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)
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