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いとも簡単そうにベルフェゴールは言うが、とは言え悪魔が放つ魔法。
被害の規模は想像もつかない。
まぁ、少なくともこの学園は粉微塵になることだろう。
それを、軽くたしなめているセンラ様もすごいし、からかうサカタ様もすごい。
「普通は頭を下げてでもやめてもらうところなんだけどな……」
「そういえば、ルシフんとこってどんなとこ？」
「ワーウ州は瘴気の影響が強いだとか、魔族の統治する地だとか、スラムが人族領の中で一番広くて酷いとか、順位付けによるかけさが酷いとか、散々な噂が
呆れたように呟いていると、ふと思いついたようにサカタ様が訊いてくる。
そのサカタ様の言葉にセンラ様が噂の情報を付け足し、信じてませんよ？ なんて言う。
そりゃ、センラ様の人となりはもう知ってるし、偏見をもつような人ではないとわかっているけれど。
「まぁ、瘴気の影響が強いのは確かですけど、定期的に間引きはしてますし、森に入らなければ平気ですよ。あとは……、来たらわかるかと」
「もっと感謝祭行くのが楽しみになってき───」
「ちょっと、ワーウ州の感謝祭に行くって本当なの！？ 私も一緒に連れて行ってくれないかしら？」
領にいた頃のことを思い出しつつ応えると、サカタ様が目を輝かせて飛び跳ねる。
そのサカタ様の言葉に聞き耳を立てていたらしいエルさんが言葉を被せる。
まぁ、特に隠していたわけではないし、割って入られるのはいいんだけど……。
「一緒に来れるかは、ちょっと……。ウラタ様に確認を取って、許可が出ないと、おれからはなんとも言えないです。自分で来るなら、日程などはお教えしますが」
「そうやって私のことを仲間外れにするのね！」
言葉を濁して無理やり着いてこられても困るので、理由をつけてはっきりと断る。
もちろん、ウラタ様が良いと言うならおれは彼の意向に従うまでなのだが。
帰ってからここ数ヶ月で、彼女は貴族の間で「厚顔無恥な元平民」という評判になっていたことだし、濁したら着いてくる可能性は高い。
そんな気分でいれば、まるで自分が正義のようにこちらを指さしながらキャンキャン吠えだす。
「違います。同乗する馬車の中で一番位の高い人の意見を優先すべきなのでそう言っているまでです。優先度はウラタ様、センラ様、サカタ様、シマ様、おれ、エルさんです」
「仲間はずれの次は差別なの！？ 酷い！」
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のんしゅ(プロフ) - ほんとですか！？ 教えてくださりありがとうございます (2022年6月30日 19時) (
レス) id: e89ed18301 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - オリジ/ナルフラグが立っているようですので、外していただくようお願いします。 (2022年6月30日 8時) (レス) id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)
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