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｢おかしかった、って…どういうこと？｣
｢何かこう…調和出来てない、って言うか、均衡が崩れてた。だから俺らは、その…此方と向こうを無理矢理繋ごうとしてる其の原因を探ってたんだけど。｣
｢…其れが、ラウの力だった、って訳？式神童子ってそんなに力強いのかよ？｣
｢普通はそうでも無いんだけど…取り憑いたのが辰哉、っていうのも関係してるのかもね。昔、先祖に何か、隠世の事に詳しい人とか居なかった？｣
脳裏に、幼い頃の記憶が蘇る。其れを無理矢理追い出して、辰哉は首を振った。その姿を見て、涼太は少し首を傾げるが、そっか、と呟いた。
村外れに立つ我が家が見えてきて、辰哉は思わず溜息を着く。それを聞いてか聞かずか、翔太はで、と話を続けた。
｢やっと探し当てて、辰哉と契約したって所。因みにだけど、さっき見せたみたいに妖はそれぞれ力があんの。俺は水で、涼太は炎とか幻術。照は…何だっけ、力強くなんだっけ？で、佐久間は運動神経が化け物みたいに良くなる。｣
｢まぁ俺たち皆化け物だけどね。｣
｢うっさい！で、目黒は、自分の好きな所に目を生やしてそこを見られる。別に人体じゃ無くても良いらしいけどな。で、まだ会ってねぇのが阿部と康二。｣
｢阿部は烏天狗って言って、空を飛べるんだけど、色々忙しくて中々、ね。…康二は、雪女…雪男なんだ。でも、昔色々あって人が嫌いでさ。村の方に降りてきたくないみたい。力は、氷とか雪だね。｣
それを聞いて、成程、と辰哉は頷く。近づいてきた家から何故か行灯の灯りが漏れていて、はて、と首を傾げた。
｢俺らはそう言う力を持ってて、どちらかと言えば人間を護りたい側の妖なんだけど…さっきも言った通り、少し二つの世界の均衡が崩れた影響なのか、最近良からぬ妖が村のあちこちに出てきてるんだ。｣
｢で、出来るだけ他の人間に危害を加えないように、協力してもらおうって言う訳で、契約したって訳。…ここお前ん家？うわ、ボロっ。｣
｢しょうがないだろ！一介の薬屋じゃそんなにいい家は住めないんだから…でも、行灯消し忘れたのかな？｣
心做しか中から声も聞こえるので、一応警戒しつつもガラリと戸を開ける。と、
｢あ、おかえりなさーい。｣
｢おっじゃましてまーす！｣
｢ひっ、に、人間…っ？！｣
｢おかえり、辰哉。勝手に入ってごめんね？｣
｢え、な、何で亮平がこいつらと一緒にいんだよ！！｣
見慣れた薄浅葱が、これ又見た事のある妖達の真ん中でにこりと笑っていた。
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莉月(プロフ) - 優さん» こちらこそリクエストありがとうございました！楽しんでいただけていたら幸いです。これからもよろしくお願いします！ (2021年1月27日 7時) (
レス) id: d1f373beb4 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - お話書いて頂きありがとうございました！これからもお話楽しみにしています！ (2021年1月26日 21時) (レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - リクエストはここで締め切らせていただきます！リクエストしていただいた皆様、ありがとうございました！お話になるまで、少々お待ちください。 (2021年1月6日 11時) (レス) id: d1f373beb4 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - さのちゃんさん» 最後の一枠なので大丈夫ですよー！リクエストありがとうございます。 (2021年1月6日 11時) (レス) id: d1f373beb4 (このIDを非表示/違反報告)
さのちゃん(プロフ) - まだリクエスト大丈夫でしょうか？橙くんが怪我して敵に捕まって黒くんがすごく怒るお話を読みたいです。よろしくお願いします！ (2021年1月5日 21時) (レス) id: f84afddcf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年5月30日 12時
