ペットじゃなくて（ひまわりイエロー） (ページ37)

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Aside

…モモの誕生日まであと2週間ほど。

ある日。今日は大事な社内プレゼンの日。

久々に大きい仕事だ。

ところが、会議室でプロジェクターを映し出すボードの前に立って話していると…

あっつ…暖房直撃……

じわじわと汗が止まらない。

それでも無事にプレゼンを終えて、帰宅した。

「ただいまぁ」

髙「おかえりーっ！」

玄関を開けると、いつものようにモモが出迎えてくれて、靴を脱いだ瞬間

「ぅわっ」

髙「むぎゅー」

抱きついてきて、あっ、そういえば今日…

「いやぁっ！！」

気がつくとモモを突き飛ばしていた。

髙「……」

ひどく傷ついた顔をしたモモがいる。

「ぁ、違うのっ、

今日、仕事で暖房のあたる会議室で汗かいちゃって、その、

汗くさいと思うからっ、先にお風呂っ！」

ポカンと小さく口を開けたままのモモを置に去りにして、

バタバタとカバンを持ったまま脱衣所へ逃げ込んでドアを閉めた。

慌てて自分の髪の毛の匂いを嗅ぐ。

あぁ～もう、自分じゃわかんないや…。

モモに臭いって思われたかな？

…

お風呂から上がると、パジャマを用意してなかったことに気づいて仕方なくタオルを体に巻いた。

それからカバンから携帯を出して電話。

「もしもしモモ…さっきはごめん。本当に、自分が汗くさいと思って。」

髙「なんで同じ部屋なのに電話なのー。早くリビング来てー？」

あれ？もう傷ついてない？

「でね、悪いんだけど、パジャマ持ってきてもらえない？

脱衣所の前にパジャマ置いたら、リビングに戻って？」

髙「またパジャマ忘れたのー？しょうがないなぁ」

ちょっと。なんでモモに、しょうがないなんて言われなくちゃいけないの。

ったく。