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愛おしいその腕に抱きつくと、今度は彼のほうから口付けが降って･･･｢おーーい！！｣
『･･･誰よ』
せっかくいい雰囲気だと言う時に、遠くから聞こえる叫び声。
しかしこの脳天気な声には聞き覚えがある。
｢お〜〜い！！お前ら〜〜〜っ！！｣
『･･･麦わらのルフィ』
分かってはいたものの、一応声のする方へ視線を向けると
そこに居たのは予想した通りの人物。
どうやらたまたま私たちを見つけたらしく、
律儀にも二年前のお礼を言いに来たらしい。
その姿が少しだけ可愛いなんて思ったのは絶対に内緒にしておく。
「あん時はありがとな！！」
「･･･」
『恩に感じる必要はないのよ、ローの気まぐれだもの。』
「そうなのか！」
ローの気まぐれには私も振り回されてばかりだが、それも仕方のない事。
そこも含めて彼なのだ。
.
･･･それにしても、この一味には危機感というものがないのか。
先程同様、目の前に海軍が居ることに気づいていない様子。
『あなた達状況分かってる？』
｢･･･マズイぞルフィ、海軍だ！！ここはヤベェ！！｣
私の言葉でやっと理解したのか途端に焦り出す彼ら。
あれはたしか、海賊狩りのゾロ。
｢そうだ、おいトラ男！ちょっと聞きてェんだけど！！｣
『トラ男･･･』
麦わらのルフィが突然見知らぬ人物の名前を呼んだかと思えば、
それはどうやらローのことを指しているらしい。
｢研究所の裏にお前らの探し物はある。また後で会うだろう｣
"トラ男"なんて可愛らしいあだ名とはかけ離れたいつものポーカーフェイスを崩さぬまま、
ローにしてはめずらしく簡単に相手の仲間の居場所を教えた。
きっとまた何か考えがあるに違いない。
気になることは沢山あるけど、とりあえず私はローに従うしかない。
麦わら達にそう言い残して歩き出したローの背中を追いながら、
これから起こることを予想してわくわくする。
さっきマスターであるシーザーに話があると言っていたから、
彼は恐らく研究所に向かうのだろう。
一旦麦わらたちと別れた私たちは、そのまま研究所の方へ歩き出した。
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いのぺい(プロフ) - __ne_mU_さん» コメント、お気遣いありがとうございます。お待たせしました(＞＜)時間を見つけて修正していく予定ですが、引き続きお楽しみいただければ幸いです^^ (2020年11月5日 22時) (
レス) id: 3cc87be8e2 (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - 待ってました.....今から楽しく読ませて頂きます。お忙しいということで大変かと思いますが身体にきをつけて無理ない範囲で更新お待ちしてます (2020年11月4日 13時) (レス) id: 6cb15a22ae (このIDを非表示/違反報告)
いのぺい(プロフ) - 高飛車さん» とても励みになります！ありがとうございます！最後まで頑張ります！ (2019年9月10日 19時) (レス) id: bdfa97ae9a (このIDを非表示/違反報告)
高飛車(プロフ) - ローさんイケメンすぎてニヤニヤしちゃぃます！物語も最高です！これからどうなっていくか気になりどころなので、最新楽しみです！ (2019年9月10日 19時) (レス) id: de9b431952 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いのぺい
| 作成日時：2019年9月7日 15時
