第四十七話ー主人公過去ー ページ49
「…お前、ダルい」
「は…?」
「いいか?お前みたいな普通過ぎる奴と付き合ってやってるだけ感謝しろよ!!」
それから先輩は変わった
私を卑下しひたすらに罵ってきた。何度も傷ついた
別れたかったけど、そんなこと言った際には
「お前、俺と別れてどうすんだよ?友達も居ないし家族もお前要らないって思ってるんだろ?だったら俺に黙って使われろよ!」
悪魔の言葉を囁き、無理矢理私と行為をする
「痛い!!!やめて!!!」
「黙れよ!!それしか能ねぇくせに!!」
恐怖で眠ることも困難になりかけていた
それは、私が大学に入っても終わらなかった
脅しに脅されて、逆らうのが怖くなった私は何も言い返せずにいるのを逆手に取られていた
けど、大学に入った時、同じ学科だった直哉くんに私は救われた
「ねぇねぇ、名前なんて言うの?」
「え…」
「俺、大原直哉!良かったら友達になってくれない?」
太陽の様な笑顔を向けてくれる直哉くんと出会った
私は男の人が怖くて何も返事ができなかったが、そんな事は気にせずに直哉くんは毎日毎日話しかけてくれて、緊張するけど…凄く嬉しい気持ちになる
私も暫くしたら打ち解ける事ができ、すっかり友達になっていた
「…ねぇAちゃん、俺、話しておきたい事があって」
「なぁに?」
「俺、Aちゃんが好きなんだ!あの、実は一目惚れしてて…こんなこと言ったら引かれるかも知れないけど…俺と結婚前提に付き合ってくれ!!」
大学2年生の時、桜が綺麗な夜の公園で告白された
私は、そのまっすぐな瞳と真摯な姿勢に困惑したけど、それでも自分なりの笑顔でOKの返事をした
先輩の事も
「俺が彼氏だからAを守る!」って言って一緒に関係を終わらせようって言いに行ったりもした。その時の先輩の顔が今でも忘れられない、ざまあみろって舌を出してやったのだから
ーーーーーーーーーーー
”そんな事があって、私は普通の人として生活できるようになりました。旦那も、約束守ってしっかり結婚してくれましたし…本当に嬉しい限りでした”
ロー「…」
”ロー様?”
ロー「…もう、元には戻れないんだったな」
”はい”
ロー「…なら、俺が、お前の旦那の代わりになる」
75人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:(´・ω・`) | 作成日時:2022年9月6日 17時