前を向けなかった白無常の話 終 ページ38
自分がどうしようもない馬鹿だと自覚しつつも、言い訳を並べて見て見ぬ振りをした。
そうして日々を過ごすうちに、多くの人から陰口を言われるようになった。
そうして。それで。嗚呼、そうだ。
しばらく経った後、偶然ある会話を耳にした。耳にしてしまった。
「そういえば、まだあいつは通い続けているのか。」
「ああ、そうらしいな。ご苦労なことだ。誰も本当のことを言わないのか？」
「せめて彼女の意思を尊重しろだってよ。くだらねぇ。どうせあの悪天候はヤツのせいだろ！」
「……そりゃあ、あんな状態のやつに言えるわけないよなぁ。"彼女はこの村のために死んだ"なんて。」
3人組の男たちだった。彼女によく濡れ衣を被せては嗤っていた男たちだった。
「………それ、どういうことですか」
「へ！？え、あ……そ、その。……ただの噂話だよ！」
「そうそう！そう言う噂があるんだよ！」
顔色を変えて言い訳を並べる彼らに詰め寄った。
「どこの誰からそんな噂が出回ったんですか？いつからですか？あなたたちは何か知っているんですか？」
「は！？え、いやそれは………」
3人のうち、私が詰め寄ってから今まで一言も話していなかった男が堪えきれなかったように大声を出した。
「もういいだろ！！………これ以上秘密にする方が酷だろ。」
「…………。あぁ、そうだな。」
3人は意思を確かめ合うように頷き合ってこちらを向く。
「……。実は、_______________。」
その瞬間、世界から音が消えた。
何故、そんな事を言うのかわからなかった。冗談だと思った。冗談だと思いたかった。………けれど、それをただの冗談と笑い飛ばすには、あまりにも残酷で。
‥‥何より、彼らの表情が、現状が、周りの態度が、それが真実であると示していた。
そこまで考えて、思考が止まった。
もう、周りが何を言っているのかさえわからなかった。……まぁどうせ言い訳でも並べてるんだろう。現実は変わらないと言うのに。
そう考えて、息を吐いた。
もう何も考えたくなかった。
ただ、視界が赤く染まって_______。
私は1人、波打ち際に立っていた。
気づいた時には何も残らなかった。
活気に溢れていた商店街は錆びて誰の声も聞こえない。
ただ空だけがあの日と同じ。
蒼く蒼く広がっていた。
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(会えたら)ラッキー衣装
「仮面紳士」
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結城@ハスター教信者(プロフ) - 初コメ？失礼します！監視者の話泣ける・・・うぉぉこれから監視者の事どう見ればいいんだ！！こんな悲しい監視者の日記見ると監視者を植えれない泣き監視者・・・今まですまんかった！いつも面白く見てます！コメント失礼しました。 (2020年5月19日 17時) (
レス) id: f70674c364 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - とても好きです尊みがしゅごい…これからも楽しみに待っています！ (2019年10月3日 0時) (レス) id: 23ad3e01ef (このIDを非表示/違反報告)
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