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その後運ばれてきた料理を2人で食べて、1時間経ったのでそのまま会計を済ませて店を後にした。
次に向かうはボーリング場。
まあ中には入らないけどカラオケから近いから見るだけ見とこうということで。
よく思い返せばこの人はボーリングもうまかった。
ほんとに完璧な人んだと思う。そりゃあ主人公になるよね、と誰もが納得してしまうだろう。
「Aちゃん、あとゲーセンだけだよ！」
「じゃあ最後ゲーセン1時間くらい行っておうち帰ろっか」
「うん！行こ！」
辰哉は待ってましたと言わんばかりにバス停に歩き出す。
さすがにシャトルバスはボーリングやってないから使うの躊躇われるしね。
バスの中では、ワクワクして落ち着かない辰哉を落ち着けながらも私もなんだかんだドキドキしていた。
今日は何を取ってくれるんだろう、どんな取り方をするんだろう、どんな笑顔を見せてくれるだろう。
ここが最後の行き先だっていうのは考えないようにして2人で楽しむことにした。
結論を言うと辰哉はやらかしてくれました。
「…ねえ」
「ごめんじゃん」
「多すぎなんですけど…私の家こんなに置けないよ？」
「でも置いて行けないよ〜」
「…小学生とかに配る？」
「不審者に間違われない？」
「辰哉がいたらそうかも…」
「うおいっ！なんでだよっ！」
結局ちゃんと持って帰ってソファーの上に放置しました。
並べてみると以前私が好きだと言ったぬいぐるみばかり取ってくれていた。
覚えていてくれたのが嬉しいし、もしかして辰哉が帰った後のこと心配してくれたのかな、なんてちょっと自惚れてみる。
「辰哉〜これからどうする？」
「じゃあ最後にもう一回だけ一緒にお酒飲みたい」
「じゃあスーパーでも行く？」
「そういえばスーパー行ってなかったじゃん！行こ！」
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月15日 22時
