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「今日って何曜日だっけ…」
「たぶん金曜日」
「うわまじか。じゃあ今日休もう。3連休にしよう」
「電話かける？」
「うん。スマホとってほしい」
食事を何とかし終えてから会社に連絡を入れる。
体が痛くて動けませんというと近くに知り合いとかいるなら助けてもらえ無理はするなと割と軽く休みが取れた。
最近休みがちなので復帰したら仕事ガンガンしなきゃなとか思った。
「え〜せっかく休みならデートでもしたかったな」
「Aちゃんがそれ言うの初めて聞いた」
「いや…まあ付き合ったんだしそれくらいはしたいじゃん？」
「それもそうか」
改めて付き合ってる、なんて口にすると恥ずかしくなった。
昨日、私が無理言って付き合うことになったのに辰哉は文句ひとつ言わないし本当にこれでよかったのかとか思うけど残り数日なんだから別に良いよねなんて。
「んじゃあ今日はおうちデートだ」
「私何もできないですけどね」
「大丈夫ソファーとかでちょっとイチャイチャするだけ」
「大丈夫じゃないなそれ」
まあまあなんて言いながら辰哉は私を椅子から立ち上がらせる。
「とりあえずお風呂行ってきな。昨日結局そのまま寝ちゃったでしょ」
「あ…忘れてた」
「1人で入れる？俺も一緒に入ろうか？」
「辰哉が一緒に入りたいだけでしょうが。1人で入れます」
「なんだ残念」
じゃあ片付けとくから行っておいでと辰哉は私に笑いかける。
私は痛みに少し慣れてきたので自分で何とか脱衣所まで辿り着き、服を脱ぐ。
「あ、Aちゃん！タオル、」
「え、」
「え、あ、」
「ちょ、辰哉ぁぁぁぁ！！！！」
「ご、ごめんごめん！見るつもりは！」
「そう言いながらガン見してるじゃない！早く出て〜！」
レディーがお風呂に入ってる時にノックもなしに入ってくるんじゃないよまったく。
ほんとこんなハプニング漫画じゃないと起こらないのに。
何でこうも頻繁に起こるかな。
絶対に、辰哉のせいなんだけど。
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月15日 22時
