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ご飯を食べながら今日は何しようか、なんて話してボーリングに行こうと決めて。
いつも通りのなんてことない朝だった。
今日はボーリングに行くからパンツスタイル。
でもそもそもズボン自体あまり持っていないので悩むほどでもないのだが。
スキニーは動きにくいしショートパンツなんて履けたもんじゃない。
デニムでいいかなんて妥協して選んで彼に見せにいく。
「変じゃない？」
「かぁいいよ。でも俺ショートパンツがいい」
「私をいくつだと思ってんのよ。大学生ならまだしも」
辰哉に見せた服装で出かけることにして着替えた。
やっぱりパンツスタイルは慣れないな〜と鏡の中の自分と少しだけ睨めっこ。
悩んでも仕方がないのでそのまま髪の毛をポニーテールにまとめる。
髪の毛の量が多くてウマのしっぽというよりはキツネのしっぽだ。
この毛量は学生の頃からの悩み。
梳いても梳いても毛量が減ったように見えないのだ。
もういっそのことむしり取ってやりたいと思うこともしばしば。
まあ歳取っても禿げないだろうからいいやなんて思いながら辰哉の元へ。
「準備できた？」
「うん。できたよ。うわポニーテールじゃん」
「でも毛量多すぎてキツネのしっぽよ」
「大丈夫。世界一かぁいいよ」
「…ほらっ！いくよ！」
「照れてんの？かぁいいね」
「うるさいっ！」
辰哉も相変わらずかっこよくて。というか服のセンスがいい。
ちなみに服は今までに見たことがないものだけどどこから調達してきているのだろうか。
大介がこっそり渡してるとか？それとも自分で買いに行ってるのかな。
入手手段は謎だけど気にするのはやめた。
手を繋いで駅まで歩き、そこからボーリング場へ出ているシャトルバスに乗る。
人が少ないな、と思ったけどよく考えれば今日は平日なのだから学生含めて人がいないのは当たり前だ。
でもそのおかげでボーリングにはスムーズに入れたし、投げ放題コースを選んでも途中で交代なんてしなくてよかった。
辰哉は思いの外ボーリングがすごく上手くてスペアとかストライクとか連発してた。
途中で上着脱いだら腕は細いし猫背だしで思わず笑ってしまったけどそのあとストライク出してたのが流石だなぁって感じ。
細くてもしっかり筋肉ついてるんだからすごい。
私はというと
「とりゃっ！」
「うわ〜！右右！もうちょい右！」
「あああガーターだぁ」
へなちょこしか投げれなくて子供用のすごい軽いやつで柵も出してなんとか倒せた。
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月15日 22時
