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買った後まあ一応トイレも行っておくかとトイレに向かう。
珍しく人は少なかったのでささっと済ませて辰哉のところに帰る。
「お待たせしました〜」
「遅かったね。並んでた？」
「ん〜ん。ちょっと買いたいもの見つけたから帰りに買ってきちゃった」
「何買ったの？」
「内緒」
ピアスは家に帰ってから渡すことにしてカバンの中に待機させてフードコートでお昼を食べることにした。
辰哉はラーメン、私はたこ焼きをチョイスしてそれぞれ別々に買いに行く。
私が先に買えたので2人席を確保して辰哉を待つ。
辰哉も買えたようで私を探してキョロキョロしている。
いつ気づくかな〜と動画を撮ってみるけどまあなかなか気づかないわけで。
近くに来てやっと気づいた。
「動画撮ってるヤバいやついると思ったらAちゃんだった」
とか言われたからラーメンの上に乗ってた煮卵勝手に食べました。
「そういえばフードコートで彼氏がキョロキョロしてたら蛙化〜みたいなこと言ってる子達多いみたいよ」
「蛙化って何？」
「ちっちゃなきっかけで好きな相手に冷めちゃうことらしいよ。まあ本来の意味は好きだった人に好きになってもらえた瞬間相手が気持ち悪くなる、みたいなことらしいけど最近は違う意味で使われてるみたいね」
「え、そうなの？てか俺めっちゃキョロキョロしてたんだけど！」
「してたねえ。面白かったよ」
「え、嫌いになった？」
「ふふふ」
たこ焼きの青のり抜きを頬張りながら変な心配をしてる辰哉に笑いかける。
かわいいなあ。別にそんなことなんかで嫌いになんてならないのに。
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月15日 22時
